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『私、何やってんだろ』
呟いた独り言は、虚空に消えた。金集めの方法を探すと大口を叩いておいて、未だ収穫はゼロ。
『こんなんじゃ、キルアにも幻滅されちゃうな』
ため息を一つ。部屋備え付けのパソコンに向かい続けて、凝り固まった体を伸ばす。
ゴン達は順調かな？――携帯電話を見ると、ちょうど一件の着信が入った。ゴンからだ。
「モグラが釣れたよ。午後四時に集合」とメールに集合場所の地図が添付されていた。
『モグラ？』
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部屋に籠っていても、これ以上情報が増えないと見切りをつけたA。身なりを整え、出かけることにした。
正午前ということもあり、高く昇った太陽が眩しい。
ホテルから少し離れた距離に、露店が並んでいた。日用品からジュエリー、骨董品まで多種多様なものが売り出されている。
露店を見て回っていると、たくさんの商品の中で目を惹くものがあった。
『器？』
ただの器である。骨董に明るくないAは、首を捻る。何で目に留まったんだろう。
もしかして――ピンときたA。凝をすれば、やはりオーラが出ている。
『おじさん、この器買い取りたいんですけど？』
店主に声を掛ければ、商品に付けられた札に名前と値段を記入するよう言われた。話を聞けば、ここは値札競売市と言うらしい。
札を見れば、先客の名前があった。ぜぱいる？彼の名前に続けて、名前と値段を上乗せして書いておく。
すぐに刻限である十二時になり、Aは無事入手することができた。
ゲットした戦利品を持って、町外れの骨董商へ向かう。店内には、様々なアンティークが無造作に積み重ねられていた。子どもが一人で来店することは珍しいのだろう。店主は少し驚いたようだった。
「いらっしゃい」
Aは、先ほど手に入れた箱に収まった器をカウンターに置く。
『鑑定してほしいのですが』
そう言えば、店主は目を輝かせた。白い手袋をつけて品に触れる。
「これは、茶道具だね。ジャポンで古くに焼かれた茶碗で間違いない。状態も良い」
解説を聞いて、思わず口元が綻ぶ。
「希少価値も高い。ぜひ、150万で買い取らせてくれ」
カウンター越しに詰め寄る店主。
Aはうーんと考える素振りを見せる。元々二千ジェニーで買い取ったのだ。悪くないか。
交渉成立だ。
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冬瀬(プロフ) - つんつんさん» いつもコメントありがとうございます！他作品と被らない展開にしたいと思って試行錯誤してるので嬉しいです！！ヨークシン編途中ですが、ここで続編に移行します。続きも楽しんでもらえると幸いです！ (2022年1月16日 6時) (
レス) id: 033bbfc38e (このIDを非表示/違反報告)
つんつん(プロフ) - 今まで結構な数のハンタ夢小説を読んできたと思っているのですが、このパターンは初めてですごい新鮮味があって続きが気になります！次回も楽しみにしてください！ (2022年1月16日 3時) (レス) @page44 id: 6a1440072c (このIDを非表示/違反報告)
冬瀬(プロフ) - つんつんさん» 反応が速い!? 早速すぎてびっくりしました。めちゃ嬉しいです！次回は来年更新しますね〜！つんつん様もよいお年を。 (2021年12月29日 17時) (レス) id: 033bbfc38e (このIDを非表示/違反報告)
つんつん(プロフ) - きゃぁ〜！やばいですね夢主ちゃんカッコ良すぎます。こんなんなったらキルアもゴンも惚れちゃいますね私は惚れました。2021年夢主ちゃん大活躍で終われそうでもう何も悔いはないです。そして！またまた良いところで終わりましたね〜！続きも楽しみに待ってます (2021年12月29日 17時) (レス) @page41 id: 6a1440072c (このIDを非表示/違反報告)
冬瀬(プロフ) - つんつんさん» いつも感想ありがとうございます！続き更新しました〜。夢主活躍回！ぜひご覧ください (2021年12月29日 16時) (レス) id: 033bbfc38e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬瀬 | 作成日時：2019年6月24日 0時
