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午後四時。Aはゴン達と集合場所で落ち合った。
レオリオの真の作戦は、腕相撲でチマチマ金を稼ぐのではなく、地中のモグラ＿つまり、より大きな条件競売へのコネを作ることだったらしい。
作戦通りに事は進み、強さを買われて、堅気でない男から名刺を手に入れることができた。
地図を頼りに向かった先は、イベント会場のような建物だった。今時の音楽が鳴り響き、中は若者達で溢れかえっている。
そんな周りに臆することなく、レオリオは奥へと突き進んでいく。彼の大きな背中に隠れるようについていくA。
部屋の壁際、カーテンの横に佇む男を見つけて名刺を見せる。確認した男が頷き、奥にあるエレベーターで一番下まで降りるよう告げた。
案内通りにエレベーターを降りて、会場入口の重厚な扉を開く。
「殺気立ってるねー」
キルアが言った。部屋の中央に置かれた正方形のリングを取り囲むように、参加者であろうガラの悪そうなごろつき達がたむろっていた。
午後五時ぴったり。会場の電気が落ちて、中央のリングがライトで照らされた。
「さて皆様、ようこそいらっしゃいましたー!!」
声高らかに話し始めた司会役に、会場中の視線が集まる。マイク片手に話すその男は、派手と言うべきか何とも珍妙な格好をしている。
「早速条件競売を始めさせていただきます!! 今回の競売条件はァ、かくれんぼでございます!!」
司会が人差し指を立てて、声を張り上げる。
ざわめく参加者達。どこかおかしい、Aも異変を感じとった。
すると、奥から現れた黒づくめ達がビラを配り始めた。受け取った紙には七人の男女の顔写真があった。その内の一人を見て、ゴンは目を見開いた。
「この子、腕相撲に来てた人だ」
『え、どれ？』
横から覗き込むA。ゴンが指差している女性より先に、別の人物が目に入った。
『……な、んで』
身体が固まる。驚きのあまり、発せられた声はあまりに小さく、掠れていた。
――見間違えるはずがない。一年間一緒に生活していたんだから。
「そこに写った七名の男女が今回の
汗がAの背筋を冷たく流れた。
「落札条件は標的を捕獲し我々に引き渡すこと！ 標的一名につき二十億ジェニーの小切手と交換させていただきます」
沸き立つ会場とは反対に、Aの心の中はざわざわと波立っていた。
握りしめたその紙には、紛れもないシャルナークの本人の姿が写っていた。
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冬瀬(プロフ) - つんつんさん» いつもコメントありがとうございます！他作品と被らない展開にしたいと思って試行錯誤してるので嬉しいです！！ヨークシン編途中ですが、ここで続編に移行します。続きも楽しんでもらえると幸いです！ (2022年1月16日 6時) (
レス) id: 033bbfc38e (このIDを非表示/違反報告)
つんつん(プロフ) - 今まで結構な数のハンタ夢小説を読んできたと思っているのですが、このパターンは初めてですごい新鮮味があって続きが気になります！次回も楽しみにしてください！ (2022年1月16日 3時) (レス) @page44 id: 6a1440072c (このIDを非表示/違反報告)
冬瀬(プロフ) - つんつんさん» 反応が速い!? 早速すぎてびっくりしました。めちゃ嬉しいです！次回は来年更新しますね〜！つんつん様もよいお年を。 (2021年12月29日 17時) (レス) id: 033bbfc38e (このIDを非表示/違反報告)
つんつん(プロフ) - きゃぁ〜！やばいですね夢主ちゃんカッコ良すぎます。こんなんなったらキルアもゴンも惚れちゃいますね私は惚れました。2021年夢主ちゃん大活躍で終われそうでもう何も悔いはないです。そして！またまた良いところで終わりましたね〜！続きも楽しみに待ってます (2021年12月29日 17時) (レス) @page41 id: 6a1440072c (このIDを非表示/違反報告)
冬瀬(プロフ) - つんつんさん» いつも感想ありがとうございます！続き更新しました〜。夢主活躍回！ぜひご覧ください (2021年12月29日 16時) (レス) id: 033bbfc38e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬瀬 | 作成日時：2019年6月24日 0時
