１９、動き出す時（パート２） ページ19
「あの、貴方は確か・・」
「俺？あぁ、ＩＳＨの藍園だ。よろしくな」
そう言って藍園は笑うが、問題はそこでは無い。
「あの、そこをどいてくれませんか？」
「・・何で？」
「部屋に、戻りたいから・・」
「部屋に戻った後、ちゃんと返事はくれるのか？」
返事、と言われてハッとする。
きっと、彼もＩＳＨのマネージャー勧誘の件を知っているのだ。
「清川の顔見て知ってるとは思うが、あれは冗談じゃない」
「そ、そうは思うけど・・」
アーヤは、ＩＳＨのマネージャーになる気などさらさら無い。
ＫＺと一緒にいると美形好きと誤解されるが、イケメンなら誰とでも一緒にいたいわけではない。
ＫＺとは信頼と絆で結ばれているが、ＩＳＨとはつい最近知ったばかり。
自分がマネージャーに勧誘される理由もまだ分からないのに、なりたくはない。
「逢修、そんな怖い顔したら、立花さんも答えれないでしょ？」
そう言って向こうから現れたのは、粟木だ。
「そうそー舞秀の言うとおりだよ〜！逢修、スマイルスマイル〜！」
そう言って茶化すのは清川だ。
「清川には言われたかねーよ！！」
そう言って藍園は反論する。
こう聞くとＫＺもＩＳＨも変わらないな、とアーヤは思う。
ＩＳＨも、なんだか仲が良さそうだ。
けれど、問題はそこではなく。
(今喧嘩している間に、この場から逃げ出せる？)
アーヤは、そう思い全力でダッシュする。
案外、藍園のガードから逃げるのは簡単であった。
後ろを振り返らずに、アーヤは全力で走った。
「アーヤ、どうして走っているんだ？」
廊下を走ると、黒木と出会った。
やっとＫＺメンバーと会えて、アーヤも内心安心する。
「いや、その・・実は、ＩＳＨから逃げてて」
「・・ＩＳＨから？」
黒木の表情が、少し怪訝になる。
しかし、アーヤはそれに気づかず話を続ける。
「大したことじゃないと思うし、何か逃げるのも悪かったかな、とは思ったんだけど・・」
「本当に大丈夫だったのか？本当に、怪我とかは？」
黒木の表情が一変したのを、今度はアーヤはきちんと見た。
「うん、全然大丈夫だよ。喧嘩沙汰にはなってないし・・」
アーヤの言葉は、途中で途切れた。
黒木に、きつく抱擁されたのだ。
「そうか・・良かった」
「黒木、くん・・？」
なんかおかしいよ、とアーヤが言おうとしたのは束の間、向こうから声が聞こえた。
「おい、黒木！」
その声の主は、若武だった。
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ナミネ☆ - 危龍さん» ありがとうございます！現在、ISHの出るＫＺのお話を書いているので、良ければお願いいたします♪ (2017年9月13日 21時) (
レス) id: af5c00d0de (このIDを非表示/違反報告)
危龍 - とても面白かったです。 私は、ISHが気に入りました。なので、ISH の出るkzの話を作って欲しいです。お願いします (2017年8月22日 8時) (レス) id: 28aad0d79a (このIDを非表示/違反報告)
まい - 砂原や翼を出してくれるなら4がいいです。 (2017年5月14日 13時) (レス) id: 48d0f73d72 (このIDを非表示/違反報告)
ナミネ☆ - 璃桜さん» コメントありがとうございます！！では、次回作が完結した後、そちらのほうを書かせていただきます、コメントありがとうございました！ (2017年5月14日 8時) (レス) id: b0f37939b1 (このIDを非表示/違反報告)
ナミネ☆ - ひまりさん» コメントありがとうございます！！はい、では先に案４ほのぼのKZらいふ！を書かせていただきます、コメントありがとうございました！ (2017年5月14日 8時) (レス) id: b0f37939b1 (このIDを非表示/違反報告)
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