いつの間にかAU世界に (ページ9)

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『はぁ...いつもこんな感じなの？』

呆れながらあの二人を指さす

ク「残念ながら…１回、喧嘩が始まると止めるの大変なんですよ」

ホ「ほっとけばいつかは止むだろ」

ク「この前、気が済むまでほっといたら家が半壊したじゃないですか。
俺まで、また怒られるのは嫌ですよ」

まるで金属のような音が部屋に鳴り響く

ナイフと骨が後ろで飛び交わり
ランプやテーブルがまるで特徴的なアートに変わっていく

時々こっちに飛んでくるが
ホラーはまるで椅子に座りながらスライド移動するかのように避け

クロスはタイミングよく
赤いでかいナイフで跳ね返している

私はと言うと、クロスの後ろに隠れている

『刺さる刺さる！』

ク「大丈夫ですよ」

『もし避けるんだったら言ってよ！後ろにくっついてるから！』

後ろにある白黒のマントみたいなのを、グッと引っ張る

ク「分かりましたから、それを引っ張んないで...！くっ、くびっ！首が...！！」

「よぅ、楽しそうな事やってるな」

急に現れた黒い物体に、喧嘩していた二人が締めあげられる

キ「がっｯ」
マ「ぅつ」

「また地面の味が恋しくなったんなら、相手をしてやっていいが」

ホ「今帰ったのか、おかえり」

ク「先輩！おかえりなさい」

こいつがナイトメアか
確かにホラーの言う通り真っ黒い姿だ

縛っていた触手が緩み
2人がドサｯと音を立てて床に落ちる

ナ「家が風通し良くなりたくなければ、喧嘩止めるぐらいしろ。それより...

[これ]はなんだ？」

いつの間に背後に出てきたのか触手に反応出来ず
足を絡められ、そのまま宙ぶらりんの状態で体を締めあげられる

『つｯ...！！』

ナ「ペットを飼ってもいいなんて誰も言ってないんだがな」

『だれが...ペットだ...ｯ！』

ナ「威勢だけはいいな」

さっきより強く体を絞るように締められる

『ｯ..！』

キ「俺が拾ってきたんだよね！いつも通りにEXP狩りしてたら、珍しいの見つけたから持って帰ってきた」

先程の事が無かったようにケロッと答えた

ナ「元の場所に返してこい」

キ「えー」
まるで子供のようにムスッとする

ク「でも..場所が無いみたいです。先輩に迷惑かけないんでここに居させてあげられませんか」

庇うかのように私の前に出る

ナ「足でまといを家に居させる気は無い。でも、そうだなぁ折角の、可愛い新人の頼みだ..聞いてやろう。
ただし」

悪い顔で口角をつりあげる

ナ「ここのメンバーに勝てたらな」