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ク「なるほど、そういう事情だったんですね」
約束通りホットケーキを大量に焼きつつ、ここに来た経緯を説明した
『そうそう、それなのに話すより前に殺そうとしてくるなんて...」
ク「俺は一応、聞こうとしましたけど…」
ホットケーキを食べてる方と、椅子に座って腕組みをしている赤いマフラーの方を見る
ホ「」ムシャムシャ(食べるのに必死)
マ「堂々と家に居るのに、気配ひとつも出さない方が悪い」
この2人は丸っきり反省の欠片も見せない
『気配ィ?元々影薄いから、どうしようもできないねぇよ』
キレ気味に突っかかろうとすると
皿が間に割り込む
ホ「おかわりまだあるか?」ニコッ
あれだけ、何段重ねにも焼いたのに空になった皿をとても良い笑顔で渡してくる
可愛い笑顔だ..これがギャップ萌えか...?
笑顔に絆され、『いいよ』とつい甘やかしてしまう
新しく生地を作り、フライパンで焼いていく
ク「Aさんは、僕達以外にまだ会ってない人はいますか?」
『まだメンバーいるの?』
マ「まぁ何人かいるが、もしここに居る事になるんだったら、とりあえずナイトメアには顔合わせた方がいいだろうな」
『ナイトメア?』
マ「俺らのリーダーって言った方が分かりやすいか」
こいつらをまとめあげるなんて
それ以上の強さはあるんだろうな
ホ「全身黒くドロドロしてて触手が生えてるから一目見たら分かるぜ」
『何か見たらSAN値減りそう』
廊下の方からパタパタと足音が近づいてくる
キ「いい匂い〜!あっA、ホットケーキ焼いてるんだ。俺にもちょうだい」
元凶がやってきた
『キラー!お前....お前ェ!どこに今までいたんだ!』
キ「ちょっと外出にね」
『そのちょっとの間に、またもや私に命の危機が訪れたことに対しての謝罪は??』
キ「へー大変だったね」
同情の欠けらも無い棒読みで答えられ余計に腹が立った
マ「俺らに情報を伝えるって発想が無いほど頭が空っぽだったんだろ」
キ「人間を殺すことしか脳にない、脳筋野郎が何かいってら」
マ「快楽殺人者に言われたくなかったな」
キ「は?お前だって同じだろ、自己紹介どうも」
マ「あ?お前とは違うんだよ」
会って数秒でもうバチバチに喧嘩が始まった
『これが、類は友を呼ぶか...』
焼きあがったホットケーキを
ホラーの前に乗っけながら呟く
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作者名:サファイア | 作成日時:2021年11月22日 0時