いつの間にかAU世界に (ページ6)

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どうにかしないと

このまま「怪しくない人です」なんて言っても
当然聞く耳は持たないだろう

よしっ、危険度が高い人から説得するか

「おい人間、次も同じように殺せると思うなよ」

『初対面ですけど？？人違い！！』

私がその誰かと幻覚が重なって見えているのか目の焦点があまりあってないように見える

とりあえず3人の中で1番殺意高いのは彼だな

『よく見てくれ、私はその人間とやらじゃない、髪型も服もちがう！』

自分を指さして彼に近づく

「...言われてみれば....」

気づいたか！？

少し悩む動作をした後、クルっと真横を向き何も無い空間と話し始めた

「いや、そうだよな思わず騙される所だった。残念だったな、ここにパピルスが居たのがお前の敗因だ」

一瞬は殺気は収まったものの、戻ってしまった

説得は失敗したようだ

でも、何か彼には他にも見えないものが見えてるのか...？相談とかしているあたり、結構親しい間柄なんだろう

いっその事そっちに訴えかけるか

『えーとパピルスとやら！』
先程まで彼が向いていた方向に語りかけてみる

「...！見えるのか！？」

『よく見て！ほら全然違うでしょ！[頭の良い]パピルスなら分かるでしょ、[頭の良い]人なら分かって当然！！』

必死に虚空に向かって圧をかける

もし彼が、大切な存在であろうパピルスに向けての[頭の良い]という、ポジティブ言葉を否定できてしまうのならそれまでだ

息を飲んで見つめる

「.....そう、そうか、あいつは違う？違わないのか....でも....違わないとしたら....」

ブツブツとパピルスとやらと会話している

しばらくは考え込ん出そうなので次に行こう