いつの間にかAU世界に (ページ3)

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「で、どうしてここに？あっ、もしかして別世界のAUだったり？」

『AU？...』

「もしかして君は他の世界と関わらない世界の方？
えーと、オリジナルの世界から派生して沢山の世界があるんだけど、ここがその一つさ」

『オリジナル...？』

よく分からない単語に首を傾げる事しか出来ない

「今度1回ぐらいインクにでもお願いして、行ってみるといいよ」

『はぁ....』

とりあえず同意しながら、
他に相談できる人が、残念ながら居なさそうなので打ち明けてみる事にした

『何か今日、気づいたらここにいたんですよ、辺りは雪だし、寒いし、パジャマだし』

「へー気づいたらここに居たんだ、何かそっちの世界で何かあったりした？」

『特に何も...いつも通りの生活してた』

どうしてこんな事になったんだろうと、考えつつ新たなお酒に手を伸ばす

「なんかの弾みでここにきたのかな？」

『...知らない』

「そういえば、良くここでゆっくり、酒楽しめられるね」

『？』

「だってこんなモンスターの塵だらけなのに」

そう笑いながら、彼はポケットから取り出したチョコレートを食べる

『モンスターの塵？』

「？死んだらモンスターは塵になるでしょ？、」

まさかこの床に散らばっている塵が、ある意味遺体だなんて思いもしなかった

『...あ〜..そうなの、掃除が楽でいいね』

率直に思った事を口に出す

普通の遺体と比べていちいち焼いたり、死化粧をせずにすむのは良い

何かツボったのか相手はめちゃくちゃ笑いだした

「あっはははははっ！確かにね！箒と[ちりとり]がらあればすぐ終わるよっ、[塵]だけにw」

『そしてそのまま土に埋めればいい話』

ひとしきり笑った後、彼は手を差し伸べてきた

「そういえば、名前言ってなかったね俺はキラーサンズ、よろしく」

差し伸べられた手を自然に私は握る

『こっちはA』

キ「じゃあそろそろインク呼んで元の世界に帰ってもらうか」

『...』

キ「？おーいA」

呼びかけるが、項垂れたまま返事が帰って来ない
キラーが揺するといびきが聞こえてきた

『Zzz....』

キ「飲みすぎだね...うーん、このままインクに渡すか.......
そうだ！せっかくだから持って帰ろ！」