無垢で甘いもの【セッコ】★ ページ21
「A〜〜、可愛い、す、好き、大好き」
「セッコ苦しい〜けど私も好き」
セッコはよくこうやって私に引っ付いて愛を伝えてくる。チョコラータにはまたやってるのか、とダルそうな顔をされてしまうが、そんなの知った事か!
「な、なあ、Aって、何が好きなの」
「え〜、私??」
セッコが猫のように膝の上に擦り寄って聞く。可愛い、と思いながら考えるが、やはり一つしか思い付かない
「そりゃあもちろんセッコだよ!!世界一好き」
そう言って膝の上にあるセッコの頭を撫でた。彼は目を細めて気持ちよさそうにじっとしている。これがまた可愛いのだ。私は彼のこの甘えたような顔がとても好きだ
「俺もっ、俺も好き」
撫でられるのに満足したのか、セッコが勢いよく顔を上げて私の首あたりに腕を回した。彼は力が強い。苦しいなあと思いながらも、それが彼なりの愛情表現なのだと思い直した
「ふふ、嬉しい。私、セッコが一緒に居てくれるだけで幸せだな」
そう言って、彼の耳辺りにキスをした。擽ったそうに身をよじられたが、嫌がる素振りは見せない
本当に可愛くて、心の底から愛おしい
「A〜、か、角砂糖、投げて」
「え〜、チョコラータに許可取らなきゃ怒られちゃうかもよ?」
「うお、バレなきゃ、大丈夫、だよ」
彼はそう言って私のことを見つめる。あーん、この無垢な瞳に弱いの、私
「しょーがないなあ…1個だけだよ?」
「うおっ、うおお!!」
彼は嬉しそうに唸った。角砂糖を取り出して一粒彼に見せる。その途端、彼の瞳は一気に輝く
「いくよっ、セッコ!」
宙に弧を描くそれを、セッコは隠れていた口をさらけ出して受け取った。慣れている。砂糖を咀嚼する彼の頭を抱き寄せて、いつもチョコラータがするように撫で回して褒めた
「よしよし、すごい、セッコはすごい子だね」
そうするとセッコは照れ臭そうに笑って、私の口にキスをした
私達は口にキスなんてしたことが無かったから、すごく驚いた。彼の長い舌が私の口内に甘い塊を届ける。口の中に甘さが広がり、次いで私の顔も赤らんでいった
「せ、セッコ…?」
彼が口を離して、少しだけ頬を赤らめて
「甘い?」
と聞いてきた
私は恥ずかしさと嬉しさで声が出ず、頬を手で押さえながら頷いた。彼の顔が見れない
「よ、良かった、また、やろーね」
そして私の顔を見て笑った
その後、私は勝手に角砂糖をあげたことをチョコラータに怒られた
姉の愛と俺の愛【DIO】★(DIO視点)→←貴方だけの女神【アバッキオ】★
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たつみ(プロフ) - 海月さん» いえいえ、私もサーレー好きなのでリクエスト貰えて嬉しいです、ありがとうございます!海月様の思っていたものと違っていないかどうか不安でしたが、ご期待に添えられたようなら良かったです<(_ _)>また機会があればよろしくお願い致します! (2021年6月4日 13時) (レス) id: 1c25c6a3e1 (このIDを非表示/違反報告)
海月(プロフ) - リクエストにお応えしていただきありがとうございました。今回もとても素晴らしいお話でした。サーレーの夢小説を書いてくれる人は少ないので助かっています。本当にありがとうございました。 (2021年6月4日 7時) (レス) id: fb1aebaa24 (このIDを非表示/違反報告)
たつみ(プロフ) - 海月さん» 了解です!遅くなってすみません(>_<;)出来上がった話に問題点があったら遠慮なく仰ってください!少々お時間頂きます<(_ _)> (2021年6月4日 0時) (レス) id: 1c25c6a3e1 (このIDを非表示/違反報告)
海月(プロフ) - リクエスト失礼します。サーレーの夢をお願いします。病んでいる感じで書いてくれたら嬉しいです。よろしくお願いします。 (2021年6月1日 22時) (レス) id: fb1aebaa24 (このIDを非表示/違反報告)
たつみ(プロフ) - モモまんじゅうさん» 了解です!ありがとうございますm(*_ _)m完成したものに何か気に入らない点などがありましたら、遠慮なく仰ってください! (2021年5月28日 21時) (レス) id: 1c25c6a3e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ペンシル x他1人 | 作者ホームページ:http://uranaimonsuto
作成日時:2018年12月30日 17時