その32 ページ33
神崎「..ふむ。敢えて理由は聞かぬ。」
斑からAを受け取り、とりあえず、授業に出るため解散した。授業の休み時間に、斑は薫にAのことを頼んだ。そして、今回のライブは油断しないことをアドバイスした。
薫「と、いうわけで今回からよろしくね、Aちゃん♪」
A「..。お世話になります」
零「ふむ。して、これが今回のわしらの曲になるわけか。...すまんな、嬢ちゃん。この機械の知識は疎い。代わりに曲をかけてわくれぬか?」
Aは曲をセットして流す。なんとも大人っぽい曲。ロックとは無縁なA。彼らのライブはプロデューサーとして何回か近くで見ているが、やはりロックはわからない。
薫「〜♪。いいね。<過激な愛ならやかれてもいいわ>だって、ここはAちゃんが歌うソロパートだよ」
A「<でも、深くまでさわられるのは嫌なの>〜♪」
零「はは、それは本音かもしれんな。まあ、いいさ。さあ、振り付けだが。嬢ちゃんにはわしと薫の交互に移動し、パフォーマンスをしなければならぬらしいが...」
薫「はいはーい!じゃあ、こうしようよ」
と約一週間で振り付けと曲の歌詞などの打ち合わせと実践を積んでいた。お次は衣装だ。今回の衣装は紅朗と宗が担当した。薫と零の衣装は紅朗が、Aの衣装は宗が担当することに。
紅朗「よし、お前達の衣装はいつもどおりの衣装だから、たいして修正は要らなかったな。」
薫「Aちゃんは俺たちと同じような衣装なんでしょう?どんな感じになるのかな?」
零「ふむ、宗のことだからなあ。色々修正されていると思っていいだろう。あやつは、美へのこだわりがすごいからのお。」
薫「わかるうー。それに、あの人だけじゃない?三毛縞くんを躾られるの」
紅朗「...噂をすれば」
斑「呼ばれて飛び出てジャジャジャジャーン!!さあさあ!ご覧あれ!大変身したうちの愛娘を!!」
A「...。」
と三毛縞に抱っこされた、Aがそこにいた。衣装は<UNDEAD>の衣装に似たやつを身に付けていた。下はズボンではなく、長いレザースカート。横が少し開いている。そして、編みタイツに底が厚いブーツを履いていいた。
薫「はああああああああ!?可愛い!!!」
斑「ははは、だろう?俺もびっくりしたぞお。べっぴんさんになったなあ、Aさん」
零「眼福。」
紅朗「...なあ、その靴。底は厚いがかかとがピンヒールみたいになってんな。って、よくみたらそれ!」
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作者名:Luna | 作成日時:2022年3月16日 20時