お兄ちゃんたちのブログで何故か私がモテモテなんですが。3【黒バス】

(きゅーじゅーななくりっく) ページ7

-赤司sideは続くーよーどーこまーでーもー((-




「ちなみに僕も、彼女はいない」


流石に灰崎にだけ言わせるのもなんかちょっと、と感じた僕は、わたあめを口に放り込んでから言ってみた。


灰崎は驚いたような、分かっていたような顔で「モテるくせに、昔からそういうの作らないよなぁ」と言う。




だって興味ないし。




『リア充バルスバルス協会』に入っちゃってるし。




そもそも、“彼女”の必要性が理解出来ないし。




「恋人を欲しがっているやつの気持ちが理解出来ない。
　そんなに欲しいものなのか？」


「まぁ人によるかもしれねぇけどな、大抵のヤツは欲しいモンなんだよ」




…へー……←





やっぱり分からないな、恋愛がどうとか、とかいうのは。









.








.





　なんて、哲学者みたいなことを思っていたら原Aを見つけた。


あまり喋ったことがないから、未だにフルネーム。
…さすがに本人が目の前にいるときくらいは苗字だけで呼んでいるが。



...真太郎と同じ委員だったか、だから無駄に覚えているのか。
そういえば、敦が言っていたな……



『イケメンに何言われても落ちなさそーだから気に入ったんだよね〜』



そうだ。


それで…試してみようとか思ってて、でもなかなか会わなくて出来なかったんだよな、結局。






「あ、原A」



僕のその声に気付いて、彼女は振り返った。





「……うっげ」



……振り返ったのはいいものの、僕たちの姿を見るなり『うっげ』と漏らしたのは、
原Aの隣で携帯を耳に当てている男。


その男は、僕も灰崎も知っている。

一瞬嫌な顔を見せたあとに見せる、その微笑みを得意とするそいつは





「キセキの世代じゃねーか」



【悪童】花宮真。

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