ピアノ50 ページ6
『お客さんも、大変ですね』
タクシーの中で弾む会話。
話していればこの運転手、松雪のファンらしく、
話題はもちきりであった。
百「おじさん、Aのことよくわかってるね!驚いちゃった」
『松雪ファンをなめちゃいけないよ、百くん』
百「へ、俺の名前まで?!」
『ああ、もちろんだ。松雪ちゃんを任せられるか不安だったが、会ってみれば一目瞭然だ』
百「わわっ、Aのお父さんみたい!」
『ははは、それはいいね』
話していれば、タクシーの中で流れる音楽は、松雪が作曲したアルバム集であり、
運転手がなかなかのファンだということが顕著となっていた
『彼女のこと、幸せにしてあげてよ』
百「あははっ、はい。おじさんの期待外れの男にならないよう頑張ります」
バックミラー越しに視線が合えば、にこりと笑いあう二人。
話していれば、目的地である百のマンションへと到着する。
「うぐっ、ね、寝てた!」
百「起きた?よく寝てたよ」
「あ、れ?この曲?」
百「ん、運転手さん、Aのファンなんだってさ!」
「ふぁ、ん?ファン?!!( ゚д゚)ハッ!」
『はい、ファンです』
「び、びっくりしました、その私、ファンの方と実際に会うの初めてで//」
『それは光栄です』
百「握手会とかしないもんね、A」
「握手会なんてお、おこがましいというか;」
おどおどしていれば、微笑ましそうに見ている運転手。
くすっと笑みをこぼせば「演奏してる松雪ちゃんと同一人物だと思えないね」とこぼす。
そうすれば、そっと、松雪の姿が移ったジャケットのアルバムを差し出す。
百「え!おじさん、これ限定500の初回限定版じゃん!」
『ははっ、伊達にファンやってないからね』
百「俄然親近感わいてきちゃった」
『よかったら、サインもらえないかな。』
「ふぁっ!」
『お代はいただかないからさ』
「は、はい!え、えっと、ペンペン…」
鞄をがさごそと探れば、油性ペンをすべらせる。
「はい、どうぞ!こ、こんな感じでよろしければ//」
手渡せば、ミニキャラが入ったかわいいサインが入る。
ファンを目の前に幸せそうに笑う松雪を見守る百。
松雪が褒められることはもちろん、自分のことのように嬉しいのだ。
百「じゃあ、いこっか!」
『ストップ』
「へ?」
『百くん、君のサインもここに書いていってくれ』
百「おじさん?」
『僕は、Re:valeの百の大ファンなんだ』
それに、二人はいつでも一緒なんだろ?
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湊(プロフ) - りんさん» お返事が遅くなってしまい申し訳ありません(´;ω;`)最終章では、天ちゃんとの絡みが増えるかと思います。是非、天と百、二人を応援していただければと思います。ももちゃんもめっちゃ頑張る予定なんで。笑 コメントありがとうございました! (2017年10月8日 10時) (レス) id: cf888fb209 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - こんにちは。忙しい中素敵なお話を書いて下さってありがとうございます!通知を受け取る時からドキドキしてます(笑)天ちゃんと百くんのライバル関係ハラハラする展開がありとても良かったです。百くん頑張れ!って心の中で応援しちゃいます!また続き楽しみにしてます (2017年10月7日 17時) (レス) id: 582f0542f6 (このIDを非表示/違反報告)
湊(プロフ) - りんさん» こんばんは!はい、覚えてますとも!(`・ω・´)楽しみにしていただいてるんですね、ありがたいです( ;∀;)わかりますっ、学生時代にいろいろ伝説作ってる思うんですよー。笑 思いつく限りは更新していくと思うので!よろしくお願いします! (2017年10月4日 23時) (レス) id: cf888fb209 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - こんばんは!早速読ませて頂きました。前回のコメントで私のことを覚えていて下さって嬉しかったです!最初からずっとにやけっぱなしでキュンキュンしながら読むのが最近の楽しみです。学生時代の甘酸っぱい思い出がまたいいですよねー!また続き楽しみにしてます(*^^)v (2017年10月4日 20時) (レス) id: 582f0542f6 (このIDを非表示/違反報告)
湊(プロフ) - Rennさん» さっそく読んでいただき嬉しいです(*´ω`*)かわいいって言ってもらえるのが最高のほめ言葉です。笑 これからも、よろしお願いします(*´ω`*) (2017年10月3日 19時) (レス) id: cf888fb209 (このIDを非表示/違反報告)
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