■96話 視点:ルイス・スタインフェルド ページ47
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ひとまず片付けとなった。
連帯責任でMr.エミヤの監督の元、瓦礫やら何やらを片していく。
いつの間にか引っこ抜いたはずのアホ毛が生えているアルトリアは黙ったまま、若干汚れているギルガメッシュ王は悪態を吐きながら大きな瓦礫を退かしていた。
俺と樹くんとカイルさんは小さな瓦礫やゴミなどを片付けている。
塵取りと箒は俺の投影魔術で出した、こうなった一端は俺にも責任があるのだからそれぐらいはしないと。
Mr.エミヤの怒鳴り声をバックミュージックにせっせと三人で
「その必要はありませんよカイルさん」
「いやでもルイス、それだと彼の今晩寝る場所がないんだよ?」
「それでしたら修復が完了するまで俺の部屋に間借してもらったらどうでしょう」
「いやいや、修復って結構時間かかるよ? 魔術使っても多分一週間ぐらいかかりそうだし」
「俺は全然問題ありません」
むしろずっといてくれてもいい。
そうしたらおやすみからおはようまで樹くんの寝顔を見ることが叶うのだから。
と、俺の考えていることを読んでいるのか当人の意見も聞いた方がとおっしゃるのでならばと、落ち込んだ様子のまま箒で床を掃除している樹くんに声を掛けた。
「樹くん」
「……俺の部屋」
「樹くん?」
「あ? 悪ぃ、どうかしたかルイス」
ぼそりと聞こえた言葉に申し訳なさが出る。
数日前に完了し終えた部屋の掃除がまた白紙に戻ってしまったのだから。
「君の部屋をこんな状態にしてしまったのはアルトリアであり、俺のサーヴァントだ」
「? いやギルも悪いだろ」
「聞こえているからな樹よ!」
突然のギルガメッシュ王の声に一瞬そちらを見たが直ぐに樹くんへと視線を向ける。
「無駄口を叩いている暇があるならさっさと働け賢王!」
「
「……」
カイルさんはMr.エミヤに対して緩い声援が聞こえてきたけど。
それに対してMr.エミヤが働けと返していたけど。
それよりも。
「だから責任を持って俺とアルトリアが樹くんの部屋が直すのは勿論、直るまでの間は俺が樹くんの寝る場所を提供するよ」
「いやいいよ。今晩は椿の部屋に間借しようと思ってたし、その後は直るまで何処か開いている部屋に」
「何を言っているんだい樹くん!」
思わず彼の両肩を掴んでしまう。
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玲乃音(プロフ) - アルトリアとエミヤとのたい焼き話しが凄く気になります!! 続き頑張って下さい (2019年11月7日 8時) (レス) id: c000802a3c (このIDを非表示/違反報告)
湊(プロフ) - 細波幸近さん» コメントありがとうございます。是非、妄想していただいて楽しんでいただければと思います! (2019年10月22日 12時) (レス) id: ab18fde111 (このIDを非表示/違反報告)
細波幸近(プロフ) - なかなか面白い展開ですね!ここでうちの子に見せたら面白そうとか妄想しちゃいますね (2019年10月22日 12時) (レス) id: a768fd0174 (このIDを非表示/違反報告)
湊(プロフ) - 玲乃音さん» コメントありがとうございます。ルイスくんだからこそ一緒に入るのが許されたのではないかと思います。更新頑張りますね。 (2019年10月19日 22時) (レス) id: ab18fde111 (このIDを非表示/違反報告)
玲乃音(プロフ) - ウワワ〜〜!!ルイスとギル様!! 二人のお風呂シーン!! 楽しそうだなぁ……ギル様と風呂仲間になりたいなぁ (2019年10月19日 20時) (レス) id: c000802a3c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:翔べないペンギン/湊 | 作者ホームページ:なし。
作成日時:2019年10月9日 13時