松野さんは隣です3 ページ4
話しかけられた相手の方に振り返りながらあえて、質問を質問で返す
地味にイラッとするやつね。
「えっと、あなたもどちら様でs・・・あれ、昨日お会いしました・・・?」
そう、後ろにいたのは昨日私の家に訪問してきた彼だったのだ
昨日よりも疲れているのか黒いオーラが出ていて、髪がボサボサだが。
しかし、当の本人はわけがわからないと言った顔をして
「は?・・・俺は一松。あんたとあったことないんだけど」
あれ?これはもしかして他人の空似というやつなのか?
「す、す、すみません!!ひ、人違いをしてしまったようで・・・」
と、慌てて訂正するが、一松さんはそんなに気にしていないのかもう1度同じ質問を問いかけてくる。
「別にいいけど・・・。
ていうか名前はって聞いてるんだけど」
「えっ、はい!松野Aです、はい。」
動揺して思わず初対面(?)のひとに変な口調で話してしまった
生きる黒歴史として消えたくなっていたとき、目の前の人物は、わざとかのようにニヤリと笑った
「ひひっ、変なやつだね。アンタ。」
傷口に塩、というより傷口に塩入りの強炭酸水ぶちまけられたあとにそこにさらに砂糖を揉みこまれた気分になりながらも、疑問に思ったことを問いかける
「あ、えっと、一松さんって名字はなんとおっしゃるんですか?」
「あんたと同じ。松野一松。
敬語とかさん付けとか鬱陶しいからしないで。
俺、兄弟いるから名字だと混ざって面倒だから名字呼びとか無しね
というか、あんたも松野だから呼びにくいでしょ?
ひひっ、これからよろしく」
名前で呼ぶのがハードル高いから名字を聞いたのに同じ名字という奇跡。
それ以前に突っ込みたいことがある。
(裏路地であっただけの人によろしくとかあるのか)
一松さんの闇のオーラ的にも
口に出すのがためらわれるので口にだすのはやめておいた。
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作者名:鏡の国の時計 | 作成日時:2018年2月10日 2時