Sugar Lover

イケメン主人公級 ページ17

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「 本日は10時から定例会議、12時からサロン、15時から… 」


涼『 …なに？どうしたの、 』


「 佐野様がお見えになります。 」






窓の外を見ながら、今日の予定を聞いてた社長は、急に口ごもった私を心配そうに見て、次の言葉を聞いた瞬間、右の眉を綺麗に持ち上げた





涼『 なにそれ、やだ。 』


「 …… 」


涼『 そんな顔しないでよ、分かってるけど、どうしようマジでやだ。 』





今あいつに会ったら殴りそう。なんて言いながら、最大限に不貞腐れ顔の社長



社長がこの会社、“ NEXT GENERATION ”を立ち上げたのと同時期に “ 佐野建設 ” を立ち上げた佐野様

同年代ってこともあって、それはもう犬猿の仲で…





「 それが終われば終わりです！ 」


涼『 …… 』


「 ジムの予約、しますか…？ 」


涼『 …あぁ、ううん、Aの予約しといて。 』





完全に怒った低い声で、突然恥ずかしいことを言うものだから、目を泳がせた流れで柳田さんとバックミラー越しに目が合う

何故か軽く会釈した柳田さんは、そのまま何も聞いてないふりをして、再度運転に集中する


あぁ……よく出来た運転手だこと…






涼『 なんか予定あんの？ 』


「 いえ…特には、 」


涼『 うん、じゃあ空けといて、そのまま 』





はい…


声にならない声で返事をすると、また肘をかけて窓の外に意識を戻す社長


少女漫画でも読んでるのかしら…



イケメン主人公級のセリフ、思い出して顔を熱くする









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