my prince . your princess

お猫様 〈 reo.s 〉 ページ36

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｢ …マーキング？ ｣






『 は？ 』





｢ いや、猫みたいだったから ｣





『 え、なにしばかれたい？ 』





｢ 佐野ねこくん。 ｣





『 佐野玲於と響きにてるのが気に食わねぇ 』





｢ ちょっともう重いからどいて ｣









ある日曜日の昼下がり。


昨日朝まで仕事でさっきまで寝てらっしゃったお猫様が起きてまいりました。



起きたと言ってもご飯も食べずに私の膝に頭を預けてスマホチェック。



たまにスマホを閉じて膝にほっぺをスリスリ。



そのスリスリがもうマーキングにしか見えなくて。




思いましたよ。こいつの前世は絶対猫だと。









『 へーへーすいませんねぇ重くて。』






｢ ほらもうご飯食べちゃいなよ体に悪いよちゃんと食べなきゃ ｣





『 食う腹へった 』





｢ 温め直すから待っててね ｣





『 うん 』









結構長丁場な撮影だったらしいから体に優しい和食。味噌汁を温めてご飯をお茶碗に盛る。









『 お、やった卵焼き 』





｢ はいちゃんといただきますして ｣






『 かーちゃんみてぇ笑 』









いただきます。とちゃんと手を合わせる姿がもう可愛くて可愛くて。









『 ん、なんこれうめぇ！ 』





｢ マタタビ入り ｣





『 なんか今日俺めっちゃ猫扱い 』





｢ そりゃ佐野ねこさんですからねぇ笑 ｣





『 おい笑うなかーちゃんに言いつけるぞ人の名前で遊ぶ人がいるーって 』





｢ あれれ玲於ちゃんマザコンだったっけ？マザコンはモテないよ〜 ｣





『 うるせぇなちげぇよ。それにもうAにモテてるから別にいい 』









あら。可愛いこと言うじゃないですか。









『 あれ、照れてます？笑 』





｢ ご主人様をからかうんじゃないよ ｣





『 彼女でしょ。』









ちょっとドキッとしたじゃないか。







この猫やりよる。









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