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「おせーんだよ」

会って最初がそれですか左馬刻様、まあ予想はしてました。すみませんね。

「おい理鶯、シスコンも程々にしろよ」

左馬刻、お前が言うのか?
銃兎くんと以心伝心した気がする。

「Aさん、御足労頂きありがとうございます」

「もしかしてこれに乗るの?」

「ええ、署までお連れしますよ」

目の前にはクラウンが停まっている。
覆面様なのか自家用車なのかは知らないが気が引ける。

「どうぞ、乗ってください」

そう言いながら後部座席のドアを紳士的に開けてくれた。

おずおずと乗り込めば、「小官も行く」と理鶯が乗り込むとドアが閉まった。

「あ?また待たせんのかよ、だったら後で呼べや」

「まあそう言うな左馬刻、お前も来るだろ?」

「なんで俺様まで行かなきゃなんねぇんだよ、終わったら連絡よこせ」

車内には二人の会話は聞こえてこないが、左馬刻くんはタバコを片手に何処かへ行こうとしている。
車に乗る気はないみたい。

それを無視するように銃兎くんは運転席に乗り込んだ。そしてエンジンをかける。
「全く…気になるくせに」と呟きながら車を前進させた。


少し走った所で銃兎くんが口を開く。

「今から見てもらう男ですが、見つけたの左馬刻なんですよ」

「え?そうなの?」

窓の外を見ていた理鶯が銃兎を見る。

「左馬刻も動いていたか」

「“左馬刻も”って理鶯も探してたの?」

「理鶯は私達に情報提供してくれて助かったよ、左馬刻は個人的に探していたようだ」

そうだった、あの日左馬刻くんがすごくぶちギレてたの覚えてる。

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設定タグ:ヒプマイ , 碧棺左馬刻 , ヨコハマ   
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チミ(プロフ) - 曇天に笑うさん» 小説を読んでいただきありがとうございます。曇天に笑うさんの仰る通り「佐」となっていた箇所が複数ございましたので訂正致しました。ご指摘ありがとうございました。 (2020年4月14日 15時) (レス) id: 45074b8498 (このIDを非表示/違反報告)
曇天に笑う - 佐馬刻の佐が違う左だけど (2020年4月14日 13時) (レス) id: 96967fede0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:那賀川かがな | 作成日時:2019年9月24日 2時

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