薄桜鬼 〜氷華月〜五章

佰玖拾玖幕　　　宿命【サダメ】変えるほど ページ39

青い瞳が煌めく。


整った顔が苦痛にゆがむ。


A「くっ・・・。」


思っていた以上に力を使う。


総司に影響が出ないか心配だ。


少し身体が重くなったような気がした。


こんな苦しみを抱え込んで生きていたんだ。


それでも、誰にも気づかれないようにいつも笑って・・・。


この人に生きてもらいたい。


俺がこうすることがこの先どうなるのかはわからない。


でも、悔いはない。


この人の命がこれで延びるのなら、本望だ。


あれ・・・？


なんでこんな気持ちになるんだろう。


この感情は何？









ある程度時間がたって・・・


A「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・ケホッ、ケホケホ・・・。」


かなり力を使った。


でも、もう大丈夫。


初めてだけどうまくいった。


すごく疲れた。


あれ？


風邪もうつった？


そして・・・す・・・ごく・・・・眠・・・。









そのまま彼女は深い眠りへと引き込まれていった。

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