佰捌拾幕 光舞い散る ページ20
そろそろ夕刻だ。
傷もうずいて痛くなってきたしそろそろ帰らないと。
でも、最後に久しぶりにあの場所に行こうかな。
一人じゃなくて二人で。
そうすればいつか俺がいなくなっても思い出してくれる人がいる。
A「千鶴、最後にもう一ヶ所だけ、いいですか?」
千鶴「はい。」
向かったのは京の町全体を見渡せる高台。
時間もちょうどだ。
A「時間です。」
千鶴「うわぁ!!」
町全体が朱に染まって金色の糸がたなびいてる。
A「どうでしたか、今日は。」
千鶴「とっても楽しかったです!あ、あの・・・・・・」
何か言いにくいことでもあるらしい。
A「何ですか?言ってみてください。」
千鶴「あ、あの・・・・戯言だと思って聞いて下さい。あの・・・
実は・・・・・・私は、貴女に初めて会ったあの日からずっと
貴女のことが好きでした!!/////////////」
突然の告白だった。
A「千鶴・・・」
彼女の頬にそっと手をそえる。
そして優しく額に口付けた。
千鶴「!!!//////////////////////////」
A「すみません。俺はその気持ちに応える訳にはいきません。
なんと言っても俺は女ですから。
ですが、貴公が男の月影Aに恋をしたというのであれば
その返答として今の口付けを送ります。
これからは女同士、仲良くしてくれますか?」
千鶴「は、はい!!」
せっかくだもんね。
A「俺のことを呼ぶときAでかまいませんよ。」
千鶴「Aさん、ですね。」
金色の光に包まれながら二人は顔を見合わせて笑った。
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朧 龍 - 80000hitいきました、ありがとうございます! (2021年1月19日 4時) (レス) id: 345339f75a (このIDを非表示/違反報告)
朧 龍 - 70000hitいきました、ありがとうございます! (2019年3月8日 23時) (レス) id: 345339f75a (このIDを非表示/違反報告)
朧 龍 - 60000hitいきました、ありがとうございます! (2017年11月3日 14時) (レス) id: 23676ca79d (このIDを非表示/違反報告)
朧 龍 - 50000hitいきました、ありがとうございます! (2016年1月10日 16時) (レス) id: a53078d977 (このIDを非表示/違反報告)
朧 龍 - 華奈さん» そのイメージで書かせていただきました。そう思ってくださったのなら嬉しいです。これからもよろしくお願いします! (2016年1月10日 16時) (レス) id: a53078d977 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:朧 龍 | 作成日時:2014年6月15日 17時