七話 ページ10
「そうか、太宰と友人になれたか。」
「はい!」
真っ白な空間に私と織田さんが居た。
何故か間に卓袱台とお茶
ズズズ…とお茶を啜る織田さん。
私もつられてお茶を飲む。あ、美味しい。
ほっと一息つく。
「それで、」
「はい?」
「最近はどうだ?」
毎回訊かれる決まり文句。
「同じ事云いますけど…面白いですよ、色々と。」
「そうか。」
そう呟いてまた織田さんはお茶を啜る。
なんか似合う。
私達はたまに夢の中で会ってはこうしてお茶を飲み乍ら言葉を交わす。
意味は無いけれど、私はこの空間が心地いい。
「何というか・・・・落ち着きます。」
「何がだ?」
「この空間です。織田さんと居るこのひと時は私の楽しみです。」
「・・・そうか。」
そう返事をする織田さんは少し笑っていた。
「織田さんはどうですか?」
調子に乗って、思わず口走ってしまった。
目の前で固まる織田さん。
「あっ!いや、別に答えなくても…」
沈黙が続く。
気まずさが募っていく。
「―――俺も、こうしてAといる空間が心地善い。」
「ほ、本当ですか!?」
予想外の答えに、テンションが上がる。
やっぱり、嬉しいものだ。
「・・・私、織田さんの成り代わり、頑張りますね!」
「嗚呼。」
終わり ログインすれば
この作者の新作が読める(完全無料)
←新作
252人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
【文スト】中原幹部の無意識な溺愛から抜け出す方法を教えてください。
自称婚約者【文スト】【国木田独歩】
【文スト】初恋泥棒を忘れられない道化師のお話【ニコライ・ゴーゴリ】
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ツツジタケ - つづ...続きを...すごく好きなので続きが欲しいです! (10月28日 11時) (レス) @page10 id: 5d2983dfbd (このIDを非表示/違反報告)
眠いちゃん - 続きがない…?! (8月14日 16時) (レス) @page10 id: 07b28c2f89 (このIDを非表示/違反報告)
あも(プロフ) - 闇九尾さん» 有り難う御座います!これからもよろしくお願いします。 (2016年12月5日 19時) (レス) id: fa5d163a15 (このIDを非表示/違反報告)
あも(プロフ) - 夢見草さん» 嬉しいです。有り難う御座います! (2016年12月5日 19時) (レス) id: fa5d163a15 (このIDを非表示/違反報告)
あも(プロフ) - 我らが暴君ボスLOVEさん» 有り難う御座います!頑張ります。 (2016年12月5日 19時) (レス) id: fa5d163a15 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:あも | 作者ホームページ:
作成日時:2016年7月28日 21時