検索窓
今日:3 hit、昨日:5 hit、合計:53,234 hit

四話 ページ6

「そいつらと敵対しろと命じてるわけではない。

俺の仲間がその組織に誘拐された。
連中が使う監 禁場所に心当たりはないか?」


乱歩さんだね。
直ぐ云いたいけどそういうわけにも行かない。

「教える理由、ないよね?」


「その通りだな。
だが若し教えるなら、今朝お前が秘書を撃ち殺した件をもみ合った結果の事故だったと

証言してもいい。

明日にはここを解放されるだろう。」


「本気?」

福沢さんは頷いた。


「意外だなー。
見たところ、あなたはそういう
正義を裏切るような取引をしないタイプだという気がしたんだけど。」

「どうだ。取引に乗るか。」


「…この施設は居心地は悪くない。
それにいつだって出ようと思えば出れる。

対価が釣り合わない。」


「では釣り合う対価は何だ?」


私は黙ったまま床を見つめた。


「ずっと一人で殺し屋の仕事をしてきた。
仲間も上司も欲しいと思ったことはない。

だが、あなたほどの武術の達人が主義を曲げてでも助け出そうとするなんて――――
その部下は幸せ者だね。

少しだけ羨ましい。」


「そうだろうか。」


「連中が取引に使う建物をいくつか聞いたことがある
誘拐場所から近い順にあたってみるといい。


この施設は寝具もあるし、空調も効いているが、いかんせんご飯がねえ。

あなたは市警の上層にも顔が利くと聞いた。
一つねじ込んでくれない?

それが対価。」


「希望はあるか?」


私は微笑した


「咖哩」

五話→←三話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (173 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
252人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ツツジタケ - つづ...続きを...すごく好きなので続きが欲しいです! (10月28日 11時) (レス) @page10 id: 5d2983dfbd (このIDを非表示/違反報告)
眠いちゃん - 続きがない…?! (8月14日 16時) (レス) @page10 id: 07b28c2f89 (このIDを非表示/違反報告)
あも(プロフ) - 闇九尾さん» 有り難う御座います!これからもよろしくお願いします。 (2016年12月5日 19時) (レス) id: fa5d163a15 (このIDを非表示/違反報告)
あも(プロフ) - 夢見草さん» 嬉しいです。有り難う御座います! (2016年12月5日 19時) (レス) id: fa5d163a15 (このIDを非表示/違反報告)
あも(プロフ) - 我らが暴君ボスLOVEさん» 有り難う御座います!頑張ります。 (2016年12月5日 19時) (レス) id: fa5d163a15 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:あも | 作者ホームページ:   
作成日時:2016年7月28日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。