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花十一輪 ページ31

「あの・・・・中也さん・・・?」

「ん?」

「どうしたんですか・・・?」

「・・・甘えたくなった。」

中也さんは後ろから抱えるようにして私を抱きしめている。
私の頸に顔を埋めているから、少し髪がくすぐったくて身を捩る。

だけど、きつく抱きしめられいるから、逃れられない。

「もう・・・何だか、子供みたい。」

「子供は厭だな。俺は夫だぞ?」

「判ってますよ。」

「・・・なぁ、ずっと思ってたんだが・・・」

「何ですか?」

「未だ、敬語なんだな。」

「そう・・・ですね。」

「夫婦になったんだから、要らねぇだろ?」

「これが馴染んでいるので・・・・・・」

「・・・何つーか・・・距離があるように感じる。」

距離?こんなに近いのに?と頸を傾げる。

「今から敬語は禁止、な。」

「えっ!?今からですか!?」

「今、敬語だったな。」

じゃあ、悪い子にはお仕置きだな。と、中也さんは私を擽り始める。

「あはっ、あははっ、ちょ、やめっ、ちゅーやさっ、あははっ、」

「敬語使わねぇって約束するまで続けるからな?」

「わ、わかっわかりましたっ!」

「良し。」

「・・・もう、擽ったかった・・・」

目尻に浮かんだ涙を拭き取る。
中也さんは満足げに笑った。

それから、深くて甘い口づけをした後、私の膝の上に頭を乗せ、寝転がる。

「幸せだな。」

そう云って、幸せそうに目を細める中也さん。
うん、と私も微笑む。


「A・・・・」

中也さんが手を伸ばし、そっと私の頬を撫で、唇に指を当てる。それから、蕩けるような甘い、甘い表情を浮かべて熱こもった声で云った。


「_____愛してる。」


「私も・・・愛してる。」

お互いに顔を近付け、そっと口づけを交わした。

とても甘くて幸せな時間を過ごした。


***
甘ったるい!!
自分で書いときながら何ですが、甘ったるい!!
けど、甘々を書きたかったのでまあ、良いか。

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- すみませんコメ欄でパスワードをご教示されないという所を読んでいなくて不躾な質問をしてしまいました。申し訳ございません (2022年3月28日 18時) (レス) id: 9bee9bd17c (このIDを非表示/違反報告)
- 弱虫彼女の言行録【中原中也】のパスワードをお教えください! (2022年3月28日 17時) (レス) id: 9bee9bd17c (このIDを非表示/違反報告)
ミント - とても感動しました! (2020年8月17日 21時) (レス) id: ccb520a109 (このIDを非表示/違反報告)
ミント - とても感動しました! (2020年8月17日 21時) (レス) id: ccb520a109 (このIDを非表示/違反報告)
五月雨花火(プロフ) - あぁーもーこの作品す☆き☆これからも頑張って下さい!! (2018年8月19日 22時) (レス) id: c6a781ea39 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あも | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/huzisaki5  
作成日時:2018年5月22日 20時

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