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花二輪 ページ22

「ママー!ねこさん!」

光里が小さな猫を見つけ、はしゃぐ。
Aはふふ、と笑い、可愛いね、と云った。
二人でしばらく猫を見ていたが、途中、電話がかかってきたため、Aは立ち上がった。

「もしもし?・・・あ、中也さん。・・・今日は早く帰れるんですか?・・・・本当に?光里も喜びますよ!はい、はい、判りました。じゃあ、七時に。」

通話を切り、Aは後ろを振り返った。

「光里、今日はパパとお外で食べよ─────光里!?」

そこに、光里は居なかった。

◇◆◇◆

「ねこさーん?どこー?」

公園から少し歩いたところに光里は居た。
逃げていった猫を探しに来たのだ。

「あっ!ねこさん!」

みつけたー!!と走って追いかけていく。
そして、道路に飛び出そうとしたその時だった。

「ふぉっ?」

「危ないぞ。」

間一髪。光里は何者かに抱き上げられていた。
その人物が光里を下ろす。

「あのまま飛び出していたら、轢かれていた。」

男の眼光は普通の子供なら、否、大人でも泣き出すくらい鋭かった。
しかし、光里は物怖じした様子もなく、じーっと男を見つめた。
何年も一緒に暮らし、育てられていれば矢張、父親に似てくるのかもしれない。

「ありがと!!」

にぱっと満面の笑みを浮かべた光里。
男は戸惑ったように光里を見つめた。


「光里っ!!」

「あっ、ママ!」

「もう!どこ行ってたの!?心配したんだから・・・・」

「あのね、おじちゃんがたすけてくれたんだよ!」

「おじちゃん・・・?」

Aは光里の後ろを見たが、そこには誰も居なかった。

「光里、パパが今日はお外で食べようって。」

「ほんと?やったぁ!」

「お家帰って、準備しよっか。」

「うんっ!」

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- すみませんコメ欄でパスワードをご教示されないという所を読んでいなくて不躾な質問をしてしまいました。申し訳ございません (2022年3月28日 18時) (レス) id: 9bee9bd17c (このIDを非表示/違反報告)
- 弱虫彼女の言行録【中原中也】のパスワードをお教えください! (2022年3月28日 17時) (レス) id: 9bee9bd17c (このIDを非表示/違反報告)
ミント - とても感動しました! (2020年8月17日 21時) (レス) id: ccb520a109 (このIDを非表示/違反報告)
ミント - とても感動しました! (2020年8月17日 21時) (レス) id: ccb520a109 (このIDを非表示/違反報告)
五月雨花火(プロフ) - あぁーもーこの作品す☆き☆これからも頑張って下さい!! (2018年8月19日 22時) (レス) id: c6a781ea39 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あも | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/huzisaki5  
作成日時:2018年5月22日 20時

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