花一輪 ページ21
中原家の一日は光里の父を起こすところから始まる。
「パパー!おきてー!」
「ん・・・あと、五分・・・」
「だめー!!あさごはんできてるって!」
パーパ!おーきーてー!!と耳元で叫ぶ。
「・・・・あァ、判った判った・・・」
気だるげに起き上がる父────中也に光里は両手を広げる。
中也は軽々と光里を抱き上げ、寝室を出た。
「おはよう。」
「・・・はよ。」
「ママ!起こした!」
「良くできました。ご飯出来てるよ。」
「はーい!」
ふわぁあと、中也が欠伸をするので、光里もつられて欠伸をする。それを見て、Aはクスクスと笑った。
朝食を終え、中也は出勤した。マフィアのことを出勤というのかは判らないが、そういうことにしておこう。
「光里、今日はなにして遊ぼっか?」
「公園!」
「じゃあ、お着替えしようね。」
「うん!」
◇◆◇
「良い天気だねぇ。」
「いーてんきー?」
「そう。お空が綺麗な青でしょう?」
「うん!きれー!」
「あ、飛行機雲。」
「ひこおきぐも?」
「ほら、見える?あの大きな鳥さんみたいなのがいるでしょう?」
「いる!」
「あれが、飛行機。」
「ひこーき!かっこいい?」
「かっこいいよ。」
「パパよりも?」
「んー、パパの方がかっこいいかなぁ。」
ママにとってはね。とAが笑う。
光里はもう一度、飛行機を見上げる。
「光里も!パパのほうがかっこいい!」
「光里はパパが大好きだもんね。」
「うん!あのね、パパがふわふわーってとばせてくれるの!パパはじゅーりょく?って云ってた!ちょっとこわいけど、たのしーよ!それとね、パパにだっこされるのだいすき!でも、すぐ眠くなっちゃうんだ・・・。」
「光里は昔から、パパに抱っこされるとすぐ眠ってたから。」
「えへへー」
374人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
椛 - すみませんコメ欄でパスワードをご教示されないという所を読んでいなくて不躾な質問をしてしまいました。申し訳ございません (2022年3月28日 18時) (レス) id: 9bee9bd17c (このIDを非表示/違反報告)
椛 - 弱虫彼女の言行録【中原中也】のパスワードをお教えください! (2022年3月28日 17時) (レス) id: 9bee9bd17c (このIDを非表示/違反報告)
ミント - とても感動しました! (2020年8月17日 21時) (レス) id: ccb520a109 (このIDを非表示/違反報告)
ミント - とても感動しました! (2020年8月17日 21時) (レス) id: ccb520a109 (このIDを非表示/違反報告)
五月雨花火(プロフ) - あぁーもーこの作品す☆き☆これからも頑張って下さい!! (2018年8月19日 22時) (レス) id: c6a781ea39 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:あも | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/huzisaki5
作成日時:2018年5月22日 20時