友達 ページ6
Aside
私は先生に案内されて、教室に入る。
うぅ、緊張する。
ちゃんと言えるといいなぁ。
先「皆、新しいクラスの仲間、花咲だ。ほら、自己紹介してくれ。」
私は顔を半ば伏せながら、なるべく大きな声で言う。
夢「はいっ！えっと、花咲、Aです。よろしくお願いしましゅ。」
言えたぁ。
なんか噛んだ気がするけど、最後まで言えたぁ。
そう思いながら、クラスの様子を見ようと顔を上げる。
すると、男の子達の顔が赤くなっている気がする。
何でだろ？
そのまま、ずっと眺め回していくと、さっき職員室の場所を教えてくれた子がいた。
彩ちゃん、だよね。
向こうも驚いた顔をしている。
知ってる人が一人でも居て良かったぁ。
私は先生に指定された席に座る。彩ちゃんの前だった。
ふぅ。目線がなくなった。
そのまま授業を受けて、休み時間になる。
すると、彩ちゃんが話しかけてきた。
彩「同じクラスだったんだね。改めて、よろしくね。」
夢「はっはい！よろしくお願いします！」
彩「ふふっ、タメ口で良いよ。」
夢「えっ、うん！彩、ちゃん?」
彩「アーヤって呼んで？」
夢「うん！アーヤちゃん！」
彩「Aちゃんって、呼んでいい？」
夢「うん！良いよ。」
彩「ありがとう。これで私たち、もう友達だね！」
友、達？
嘘。
初めての友達だぁ。
嬉しい。
私は思わず涙ぐんだ。
彩「えっ、どうしたの？」
アーヤちゃんは心配そうに覗き込んでくる。
夢「大丈夫。初めて出来た友達だから、嬉しくて。」
彩「そうなの？そういえば、私も女の子の友達は初めてだなぁ。」
夢「そうなの？同じだね！」
彩「Aちゃん、少し明るくなったね。」
夢「え、そうかな？私、慣れた人の前だと、少し明るくなるの。」
彩「そうなんだぁ。私たち似てるね。」
夢「そうなの？ふふっ、嬉しい。」
私は笑った。
久しぶりに、笑った。
アーヤちゃんも、笑う。
気持ちいい。
笑うって、こんなに楽しかったっけ。
友達、一緒にいるだけで嬉しくなる。
これからが、楽しみになった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 27人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
wing - いつも楽しみにしています！疲れない程度に頑張ってくださいね！私は、翼と夢主が引っ付いてほしいです！出来たらですけどね、もちろん！！応援してます！ (2021年10月11日 17時) (
レス) id: 18791fc809 (このIDを非表示/違反報告)
吹雪姫 - 翼のが見たいです！翼の番外編作ってね！！！出来たらでいいよ！もちろん！ (2019年7月28日 9時) (レス) id: c4455a25af (このIDを非表示/違反報告)
yuri - 涼宮美桜さん» わぁぁ、返信遅れてごめんねっ！決まってないなぁ...。上杉君あたり？...というか更新しなきゃ...。 (2019年1月2日 1時) (レス) id: cbe69faa9b (このIDを非表示/違反報告)
涼宮美桜 - 超面白いです！これからも更新頑張ってください！応援してます！！オチは決まってますか？ (2018年11月29日 21時) (レス) id: 73c1c90619 (このIDを非表示/違反報告)
yuri - 良かったです♪ (2018年2月11日 23時) (レス) id: 679cac68ff (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作成日時：2017年12月12日 21時
