無情 ページ40
Aside
今日は秀明を休もう。
事務員さんに言いに行く。
了承をもらってから、市役所に行く。
緊張する...。
鞄の持ち手をぎゅっと握る。
さぁ、行くよ。
黙ったまま、市役所の中に入っていく。
話さなきゃ。
でも、正直誰に何を言えばいいのか分からない。
もしかすると、養護施設に言いに行った方がいいのかな。
う〜ん...。
ここにいるのも怖いし、やっぱり養護施設のほうに行ってみよう!
〜養護施設〜
着いた...。
夢「あの、すみません。」
取りあえず、事務所の方へ行く。
職「どうしました?」
夢「実は私...。」
手足が震える。
痣が思い浮かぶ。
でも......。
言わなきゃ、一番大切なものを失うことになる。
頑張れ。頑張れ。
夢「あの、親に捨てられてしまったんです...。」
職「え!?それは辛かったね。だったらこの施設に入って。お友達もたくさんいるよ。」
夢「あ、あの、でも、私...、家を出たくないんです...。わがままだって分かってますけど、わ、私を家に住まわせてください...。」
職「そうだね。離れたくないよね。でも、一人では暮らしていけないよ。」
職員さんが、あくまでも優しく言う。
夢「で、でも、あの家を出てしまったら、一番大切なものを失ってしまうんです。思い出だってあるんです!」
なぜか、強気になれた。
それは多分、KZを失うのが怖いから。
すると、職員さんの顔から笑みが消えた。
職「駄目ですよ。ここにいれば幸せになれるんですから。」
冷たい。
そう思った。
夢「私が幸せと感じる場所は、家なんです!」
職「いいえ、入ってください。」
あぁ...。
分かってもらえない。
時計を見る。
もうすぐ秀明が終わる時間。
大変っ!
皆が家に来ちゃうかも!
早く帰らなきゃ!
夢「今日の所は家に帰ります。明日、また来ます。」
何か言っている職員さんを無視して、事務所を出る。
施設に背を向けて、家に帰る。
なんて無情なんだろう。
やっぱり分かってもらえなかった。
でも、明日も来る。
分かってもらえるまで、何度だって来てやる。
頭だって下げる。
KZを失わずに済むならば。
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wing - いつも楽しみにしています!疲れない程度に頑張ってくださいね!私は、翼と夢主が引っ付いてほしいです!出来たらですけどね、もちろん!!応援してます! (2021年10月11日 17時) (レス) id: 18791fc809 (このIDを非表示/違反報告)
吹雪姫 - 翼のが見たいです!翼の番外編作ってね!!!出来たらでいいよ!もちろん! (2019年7月28日 9時) (レス) id: c4455a25af (このIDを非表示/違反報告)
yuri - 涼宮美桜さん» わぁぁ、返信遅れてごめんねっ!決まってないなぁ...。上杉君あたり?...というか更新しなきゃ...。 (2019年1月2日 1時) (レス) id: cbe69faa9b (このIDを非表示/違反報告)
涼宮美桜 - 超面白いです!これからも更新頑張ってください!応援してます!!オチは決まってますか? (2018年11月29日 21時) (レス) id: 73c1c90619 (このIDを非表示/違反報告)
yuri - 良かったです♪ (2018年2月11日 23時) (レス) id: 679cac68ff (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時:2017年12月12日 21時