【KZ】天使の花園

始まりの色 ページ4

過去編入ります。



Aside






今日から新しい学校に入る。


遠くから転校してきたの。


入るのは浜田中って所。


本当はもっといい学校に入るはずだったんだ。


私的にはここでいいんだけど、お母さんが、ね。


怒ってる。


受験落ちちゃって。


はぁ、学校行きたくないなぁ。


第一、私の人見知りという性格からして駄目だよ。


なじめる自信がない。


はぁ、憂鬱。


母「A、何してるのっ！早く行きなさい！転校早々遅刻なんて許さないわよっ！」


わぁっ！


下からお母さんの怒鳴り声が聞こえた。


夢「は、はーい！今行きます！」


私は急いで下に降りる。


母「まったく。早く行きなさい。ろくにいい学校に入れてないんだから。」


最後の方はぶつぶつと言ったお母さんだけれど、私にはちゃぁんと聞こえてる。


でも私は聞こえてないふりをし、行ってきますと言って家を出る。


私は、愛されてないんだ。


誰も、私を愛してはくれない。


親は離婚してるし、お母さんは私を育てるのが面倒臭そうで。


毎日がつらい。


ふと上を見上げると、澄んだ青い空が見える。


これが、私の始まりの色。


新しい日々の始まりの色。

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