検索窓
今日:1 hit、昨日:3 hit、合計:83,913 hit

6話 ページ6

貴女side


2日後、荷物をまとめ終わり、段ボールが並んで殺風景になっているこの家と今日でさよならしてしまわなければならないことを物語っていた。


寂しいな、なんて思いながら食べたくもない夕御飯を口の中に入れる。


3分の1ほど食べて、後は残した。


疲れていたけれど寝るとすぐ明日になってしまうので、まだ起きていようと思った。


明日は相川さんの家に行く日。親戚といっても私は元々人見知りだったから、喋ったこともない。

知らない人といっても過言ではないのだ。

しかも事件の犯人は男の人だったので尚更。

『怖いなぁ』

なんて。


あ、あとカウンセリングもあるんだっけ。
病院にも行かなくちゃなのか。


坂田さん、だっけ。
あと人と。


ちゃんと喋れるのかな、きっと喋れない。
そもそも相川さんの車に乗るのだって怖いから。
喋らなくても、同じ空間にいるだけで。


喋るなんて難易度が高い。


はぁ、なんてため息が出てしまう。


もうこれ以上明日のことを考えるとさらに暗くなってしまうからもうお風呂に入って、寝てしまった方がいいなかなぁ。

7話→←5話



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (173 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
445人がお気に入り
設定タグ:mfmf , 対人恐怖症 , 歌い手
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:風-ふう- | 作者ホームページ:   
作成日時:2020年5月7日 9時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。