双子狐、歌い手界にさーんじょっ！

＃3　変身してみた ページ4

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天狐＠双子狐
ねえねえ、みんな聞いて！
今日めっちゃすっごいことがおれに起きたんだよ、聞いてくれる！？




はいどうも、天狐くんですよ！！
皆様お待ちかね、誰もが愛する天狐くんですよ(はぁと)

はいごめんなさい、また調子に乗りました。



本日はマジでこのおれの身が滅びるような素晴らしいことが起きたので、Twitterにて発表させていただきたく思いまして！！

高らかに送信しました！！！



ツイートしてものの数秒でいくつものリプが返されてくる。

みんな暇なんだな。←



「どしたのー？」とか、「ついに覚醒したとか？w」みたいな返信が多いかなぁ。


いや待って、覚醒って何。

なんだよそれ、覚醒なんてしてないよ。

でもいいな、おれ覚醒したい。




天狐＠双子狐
覚醒はしたいけどしてません。
今日おれに起こったことはね、なななんとおおおお！！！！！


てってれん！！
ついにおれは九尾の狐の変身能力を手に入れたのだあああああーー！！！！

朝起きたら仮面ラ○ダーみたくなってたんだよ、まじおれやばくね。すごくね？
尊敬していいからね！！？





あ、即リプ返ってきた。

え、なに？





「厨二病お疲れ様です。」





いやみんなして同じこと言ってんなよ！？おれマジだからね！！？？

全く信じてくれないリスナーに鬱憤を載せたツイートを送ってから、おれは兄に泣きついた。



天狐＠双子狐
みんなしてひどい！！もうおれは、兄しか信じないんだからぁ！！




「な、みんなしてひどくない？」

「あぁ。事実だもんな、おまえが変身してたの。」

「そうだよね！？見たよね、恭也も！俺の仮面ラ○ダー姿！！」

「うん、だからTwitter見とけよ。」

「………うん、なんで？」





白狐＠双子狐
天狐、それはおまえの能力じゃない。
オレが面白いかなと思っておまえが寝てる間に着替えさせただけだから。

うん、おまえの力じゃない。頭冷やせ、馬鹿か。そんな力あってたまるか馬鹿野郎。





｢恭也さん！？？？｣

｢まあ、そういうことだから。｣


信じてた兄がまさかの主犯だった。悲しい。

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