＃2 兄は言い張る ページ3
「やっぱり俺思うんだけどさぁ。」
「何をですか。」
「おまえもやっぱり変だよね。」
ワットディジュセーイ。(訳︰なんだって？)
どうも皆さま、はじめまして。
救えないほど馬鹿な弟の面倒を日々焼かされることが義務となっている双子の兄、恭也です。
今日は、新しい動画のまぜまぜを担当してくださることになった、そらるさん宅に来てます。
そこでそらるさんの衝撃の発言。
おまえもやっぱり変だよね、とは。
オレが変だと言うことか。
………いや、そんなわけないし！？(必死)
「なんてこと言うんですか。オレは至って普通の人です。」
「いやでもさぁ。なんかさぁ。なんだろ、変じゃん。」
理由もなく変だと言われているのか、オレは。
え、なんだそれひどい。
オレは、弟のようになりたくない。絶対。
オトウト、ダメ、ゼッタイ。←
「オレのどこが変なんですか。」
「今も、口調はすごく必死な割に、ゲームやめないところとか。」
「これは仕方ないですよ。今めっちゃいいとこでっ、うわ、やべぇ！！！見ました今の！！？？」
「あー、うん。そういうところがね。」
ワッフゥ！とか言いながら飛んだり、屈むだけで土管の中に入っていく某ゲームに夢中のオレ。
そらるさんは、どうにもそのオレが変だと言うようです。
いやなぜ。あなたも同じことしてただろ。知ってるんだからな。見てたんだからな。
「そらるさんだって一緒じゃないですか。」
「いや、恭也と一緒にはされたくない。」
「うおっ、今の超神回避！オレってば、天才じゃね。」←
｢話聞いてた？？｣
そらるさんの話も聞こえないくらいゲームに夢中になってたら、いつの間にかMixは完了していた。
仕事早いな、さすがそらるさん。
でもオレも、全クリできた。←
「はぁ、終わった。」
「お疲れ様です。ありがとうございました。」
「………え、なに。全クリしたの。」
「セーブデータ消しときますか？もうやらないし。」
そらるさんはオレに動画のデータを渡しながら、絶対的自信を持って言い切った。
「おまえもやっぱり変だよ。」
「俺は変じゃありません。」
「変な弟＋普通だった兄＝変な兄、みたいな感じ。」
「俺は変じゃない。だから、そんな法則は絶対に信じない。」
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作者名：千夜 | 作成日時：2018年1月21日 21時
