バレッタ[与謝野晶子]

バレッタ１１ ページ11

「あの、改めて自己紹介をします。

夏木林太郎です。


これからよろしくお願いします」


「申し遅れた、国木田独歩です」

「僕は中島敦です」


背の高い眼鏡をかけた人は国木田さん


変な髪形をした人が敦君


よし、覚えた。


「では、夏木さんいきましょうか」

「はい。お店閉めてきますのでみなさんは外でお待ちください」


僕は店の中に入っていった。








「太宰さん」

「なんだい、敦君」

「夏木さんの異能力って何ですか？」


「うーん。実際に見た方が早いし、夏木さんに聞いてみたらどうだい？」

「そうですね。そういえば夏木さんって何歳なんですか？」


「私よりは上だよ」


「えっ、そうなんですか！？」

「これもきいてみたまえ」

「そうですね」




「それより国木田君」

「なんだ」

「さっきから静かだねー」

「少し考えていた。」

「どうしてですか」

「どこかで夏木さんを見たことがあったがどこでだったか、」


「国木田君はわすれんぼうだねー」


「なんだと！！」






外で何か楽しく話してる。


中まできこえてくる。


それにしても、



「国木田独歩 異能力【独歩吟客】


　中島敦 異能力【月下獣】 か、」



おもしろくなりそう。





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