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事故を起こさない程度に自転車を飛ばして課題を取りに戻ってまた研究室へ行った。
何となくそっと扉を開いてみると、先生は脚を組んで私の作品を読んでいた。
カシャ。
その姿があんまり綺麗で絵になっていたから、思わず撮ってしまった。
スマホで撮るのも勿論悪く無いけれど、この時ばかりは本格的なカメラで撮りたい、
と思った。
それか、絵画にしたい。
油絵か、水彩画か。
S「ん、早かったね。」
一瞬にして溢れた思考を止めるように先生が此方に気付いた。
『飛ばして来ましたから。』
S「事故るなよ？笑」
『大丈夫です。無事、生還しましたから。』
S「ふふふ笑これ、まず読んだけどさ」
先生が私の渡した束から1作分、別に避けた束を手に取った。
S「これは主人公の考え方が面白かった。けど、例え話がなんかくどい様な気がする。」
『あーそれは自分でも思いました。でも、ひとつひとつが何かしら伏線になってるんで消せないんですよ。』
S「そっかー。でもここの部分とか削れそうじゃない？」
『それ削るならここの部分も削れますよ。』
ひとつ、評価と添削を終わらせるのに時間がかかる。
それが何だか自分に対して真剣に考えてくれているみたいで嬉しい。
そんなの重くて口が裂けても言えないけど。
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フレンチ糖スト(プロフ) - 翠霞さん» こちらこそ、初めまして。嬉しいコメントありがとうございます。実は私も翠霞さんのお話を読ませていただいていまして、凄くお話の作りが上手いなぁといつも尊敬しながらお話を楽しませていただいています。私も陰ながら応援しています。 (2021年1月18日 18時) (
レス) id: ff01346260 (このIDを非表示/違反報告)
翠霞(プロフ) - 初めまして。いつもひそかにお話を読ませていただいております。フレンチ糖ストさんのお話が好きです。これからも応援しています。 (2021年1月17日 22時) (レス) id: c90e2b0ac3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：フレンチ糖スト | 作成日時：2020年5月30日 20時
