今日:4 hit、昨日:2 hit、合計:5,119 hit
小｜中｜大｜
| 
CSS 月灯りが差し込む。最初から俺は全て気がついていた。たった五文字で彼女は、俺の心を強く強く締め付けた。愚かだった。幼馴染と豪語しておいて言下の悲痛な叫びに気が付かなかった。何度も何度も何度も嘔吐いた。喉元から締め出された悲鳴が、手の平に食い込む爪が、全て彼女のものだったらどんなに良かったか。いっそのこと全て忘れさせてくれ。解放してくれ。俺を、罵って、責めて、殺してくれ。
落ちて来そうな程、いっそグロテスクな程巨大に光る月の夜。
俺の部屋に、かぐや姫がいた。
こんなのは御伽話にもなりはしないだろう。せめて、彼女の顔でただ笑っているあれを、彼女そのものだと思えたら。せめて、あれが俺に向かって一言でも口をきいてくれたら。そうしたら何か救いがあったのかもしれないのに。優しいって、そういうことではないだろう。お前を見捨てた俺を、ただ許さないと、一言だけでいい。ああああもうやめろ、助けて、だれか、どうか、
贖罪を
───
【注意】
・gr落ちの短編です
・地雷を踏む可能性大です
・何でも許せる方だけどうぞ！
sm34318335執筆状態：完結
| 
CSS 月灯りが差し込む。最初から俺は全て気がついていた。たった五文字で彼女は、俺の心を強く強く締め付けた。愚かだった。幼馴染と豪語しておいて言下の悲痛な叫びに気が付かなかった。何度も何度も何度も嘔吐いた。喉元から締め出された悲鳴が、手の平に食い込む爪が、全て彼女のものだったらどんなに良かったか。いっそのこと全て忘れさせてくれ。解放してくれ。俺を、罵って、責めて、殺してくれ。落ちて来そうな程、いっそグロテスクな程巨大に光る月の夜。
俺の部屋に、かぐや姫がいた。
こんなのは御伽話にもなりはしないだろう。せめて、彼女の顔でただ笑っているあれを、彼女そのものだと思えたら。せめて、あれが俺に向かって一言でも口をきいてくれたら。そうしたら何か救いがあったのかもしれないのに。優しいって、そういうことではないだろう。お前を見捨てた俺を、ただ許さないと、一言だけでいい。ああああもうやめろ、助けて、だれか、どうか、
贖罪を
───
【注意】
・gr落ちの短編です
・地雷を踏む可能性大です
・何でも許せる方だけどうぞ！
sm34318335執筆状態：完結
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 38人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ハーデンベルギア - 思わず泣いてしまいました…大好きです！！ (4月26日 9時) (
レス) @page10 id: 3c382d6751 (このIDを非表示/違反報告)
774号（現在稼働中）(プロフ) - せいろんさん» 閲覧、コメントありがとうございます！需要あるか？？と思っていたので、そう言っていただけてとっても嬉しいです……！！ (5月25日 19時) (レス) id: a4d1e34ed0 (このIDを非表示/違反報告)
せいろん - このお話めっちゃ好きです…！ありがとうございます…！！！ (5月23日 11時) (レス) @page10 id: e800b5411f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
