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「無論俺もボスとして責任がある。捕まった奴らを無事助け出した後の事だ。だがもし俺に情けを掛けてくれる気があるなら…アッシュ」
驚きと緊張がぐちゃぐちゃになった静寂は酷く息苦しかった。
「あんたと
「！」
テーブルを挟んで見つめ合う二人を残し俺達の時間は暫し止まっていた。いや、もしかしたら全員の時間が止まっていたかもしれない。
何より、最初に声を発したのはラオだった。
「…何をバカな…！何を言い出すんだシン！お前がそんな事する必要はねえ！！」
「黙ってろラオ！！余計な口出しはするな！！」
「あ……」
なんて深刻な兄弟喧嘩だろうか。一同思い思いに二人を見やり事のいきさつを見守る。アッシュは顔色１つ変えずに二人を…シンをじっと見ていた。
「これで全てケリをつけたい。今までの行き掛かり全てをだ！」
「…よせ…こいつにそんな礼を尽くしてやる必要はねえ！」
「黙ってろと言ったはずだラオ！」
「さっきのこいつを見たろう！！あれがこいつの正体だぞ！！」
ラオはここで初めてシンからアッシュへと目線を移した。俺はアッシュの後ろからラオを睨み付けた。彼の事を悪く言う奴にろくな者は居ねえ。
「まるで虫ケラの様にジョンとシャオを殺した…そうさ、お前は俺達の事なんか虫ケラ位にしか思っちゃいねえのさ！
こいつにとっちゃあの日本人以外人間じゃねえんだよ！！」
「やめろラオ！それ以上言うと…」
俺はシンが止めに入ったので懐に忍ばせた手を元に戻した。
「何でそんな事が分からねえんだ！お前らの目は節穴か！？お前らはこんな奴に命を預けるのか！？この血も涙もない化け物に！！」
シンが机に両手を叩き付けるのと俺がラオに銃を向けるのはほぼ同時だった。視線が俺とシンと２つに分かれ驚きで満たされた。
「…何だよ」
『随分と威勢が良いと思ってな、負け犬の遠吠えってやつか？』
俺の腕はアッシュによって下ろされる。向けられた銃を下ろされ一瞬ラオの緊張は解れるがまた張りつめた態度をとる。
「ラオ……！これ以上揉め事を起こす気なら…」
「俺は
ラオは即答した。シンは神妙な面持ちで見つめ返し続きを待った。
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ゆうな(プロフ) - 葵さん» わ〜ほんとですか！？嬉しいです！！そうなんですよ〜！色々突っ込んでたら５作品目になってしまいました笑ありがとうございます！頑張りますね！ (2019年1月4日 18時) (
レス) id: b1153871a1 (このIDを非表示/違反報告)
葵 - 全シリーズ読ませてもらってます！もう5作品目ですね！！いつも楽しみに読んです！これからも応援してます！頑張ってください！ (2019年1月4日 15時) (レス) id: 0416d8cced (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうな | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org
作成日時：2018年12月31日 22時
