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『尾行チームは指示を出すチームに居場所を伝えた後ここに潜り込んで通りすがりを狙い撃ちしてくれ』
「基本的に指示出しはこの通信機で行ってくれ。緊急の用事は携帯で頼む」
『今のところ何か意見のあるものは？』
一人がぱっと手を上げた。何だと聞くと親父さんは今日本当に現れるのかと問う。俺は暫しその質問に沈黙した。視線がじっと注がれるのに多少の不快感を感じながら口を開いた。
『それは分からない。結構は明日の晩に変更になる可能性も多いにあり得る』
「なぜ？」
『親父は必ず自分のタイミングで自分から仕掛けて来るからな。それにお前達も薄々感じてるだろ親父の用心深さを』
噂と目撃情報だけ残しこちらに一切姿を見せなかった。その情報も本物かどうか怪しい。だが跡を残したということはここらの何処かで殺り合おうという意思表示。
そしてもし自分が死んだ時の為に組織のボスの座を俺に譲った。
「現れなかったらそのまま自分の持ち場の下見をして来い。ぶっつけ本番よりいくらかましだろう」
『それじゃあ暗くなるまで自由時間だ』
組織に関しては今のところ全く手をつけていないが俺が死ぬにせよ勝つにせよこいつらは別問題というわけだ。狼狩りが終わったって油断出来たもんじゃない。
「…で、どう思うよ？」
『…今晩は現れないだろうな』
「そうか。組織の方はどうする？」
『潰す』
「だからどう潰すかってのを聞いてるんだよ俺は」
呆れた様に肩を竦められる。俺は置いてあったパソコンを起動して組織名を打ち込みデータベースへと侵入した。
「おいおい足跡残すなよ」
『大丈夫』
狼狩りが終わったらここは契約解除させるつもりだから万が一足跡が残ってしまっても問題はない。寧ろ釣られてN.Y.まで来てくれたら好都合だ。
『こいつ、見た事あるな』
「…もしかしてあの日生き残った奴じゃないか？」
『こいつも生き残ってたのか？』
「分からない、だけど俺もこの顔には見覚えがある」
頬杖をつきながら画面を見つめそいつについての情報を全てコピーをする。その他にも主な活動内容だったり組織構成だったりを全てコピーしてプリントした。それから自分が侵入したという情報を全て消してデータベースから出た。
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ゆうな(プロフ) - 葵さん» わ〜ほんとですか！？嬉しいです！！そうなんですよ〜！色々突っ込んでたら５作品目になってしまいました笑ありがとうございます！頑張りますね！ (2019年1月4日 18時) (
レス) id: b1153871a1 (このIDを非表示/違反報告)
葵 - 全シリーズ読ませてもらってます！もう5作品目ですね！！いつも楽しみに読んです！これからも応援してます！頑張ってください！ (2019年1月4日 15時) (レス) id: 0416d8cced (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうな | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org
作成日時：2018年12月31日 22時
