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その晩、微妙な時間なので夜ご飯を食べるか食べないかという下らん論争をしていた時に電話が掛かってきた。俺は食べないに一票入れて別室に移り画面を見た。かけてきたのはブランカだった。
『…何だ？』
「やあ、手短にいきたいので単刀直入に言うよ。アッシュと奥村英二という子が銃で撃たれた」
『は？』
「奥村英二は病院に搬送されたがアッシュは私が手当てをした、弾は貫通していたよ。今は眠っているがじきに起きるだろう。来れる状況なら来てあげてくれ」
プツリと通話は切られ俺は暫くその場に立ち尽くした。裏切り者が出た？アッシュは何故気配に気付かなかった？………そうか、英二か。
俺は急いでリビングに戻った。
『すまん！今日は無しだ、俺は一旦戻る！！』
「はあ！？どうしたんだよ急に！」
『アッシュと英二が撃たれた！』
唖然とするマイクを他所に痛い肩を精一杯動かしてマンションまで走った。嫌に静かな敷地内を疾走して中へ入る。入り口で見張りをしていた奴が俺を見て心底驚いた顔をするがすぐにアッシュのいる部屋を教えてくれた。
左肩を押さえながら呼吸を整えつつゆっくりと階段を上がる。
「狼…！」
『ああ、アレックス…すまないが部屋には誰も入れるなよ』
「はい」
既に殺伐としている空間を横切りドアを開けて部屋へと入った。点滴を腕につけられ落書きだらけのボロボロな壁に背を預けて眠っているアッシュが目に入った。右の脇腹に貼られたガーゼにそっと触れそれから頭を撫でた。
突然電話が掛かってきて音を消すために相手も確認せずに電話に出た。
「おい、大丈夫か？」
電話の相手はマイクだった。
『ああ、今は寝てる』
「二人ともか？」
『英二は病院に搬送された。まだ詳しい状況を聞いてないから無事かどうかは分からない』
「そうか…」
『すまないな、夜ご飯食って寝てくれ。明日は決行する』
通話を切って電源を落とした。そのままアッシュの右隣に腰を下ろし固い地面に寝転がった。腕を枕にしてまた血の滲んできた肩の痛みと戦いながら目を閉じた。
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ゆうな(プロフ) - 葵さん» わ〜ほんとですか！？嬉しいです！！そうなんですよ〜！色々突っ込んでたら５作品目になってしまいました笑ありがとうございます！頑張りますね！ (2019年1月4日 18時) (
レス) id: b1153871a1 (このIDを非表示/違反報告)
葵 - 全シリーズ読ませてもらってます！もう5作品目ですね！！いつも楽しみに読んです！これからも応援してます！頑張ってください！ (2019年1月4日 15時) (レス) id: 0416d8cced (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうな | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org
作成日時：2018年12月31日 22時
