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俺は別の建物の椅子２脚と机しかない部屋に連れてこられ後ろで組んでた腕をロープで縛られ更にそのロープを別のロープで椅子に雁字搦めにされた。
「大佐が来るまで大人しくしてるんだな」
『…』
奴らが出ていった後部屋をぐるっと見回す。窓が２つ、どれもここからは届かない。机は近くにあるが使えなさそうだな。
だいぶ時間が経ちその間誰も来ない事に怪しく思い始めた時気配がして入り口の方に顔を向けた。
「久し振りだね」
『てめぇ…！』
「まあそう怒らないでくれ。少し話そうじゃないか」
『お前に話す事なんかないね』
そう言い放つと奴は心底つまらないとでも言いたげな顔をした。
『これほどけよ』
「ほどいた所でこっちに何のメリットがあると言うのかね？」
ツカツカと俺の目の前まで歩いてきたこいつはもう１つの椅子に座り目線を合わせて来た。足と腕を組み余裕の笑みまで浮かべている。
『ないね』
こいつは懐からナイフを取り出した。それを暫く弄びその切っ先を俺の喉元に突き付けた。
「そうだな…今これでそのロープを切ってやると言ったらどうする？」
『そのナイフを奪って殺す。アッシュを傷付ける奴は誰だって許さない』
「そうか…アッシュ、アッシュ・リンクス……彼は素晴らしいな、え？少し可愛がってやったのだが全然口を割らない」
『ってめぇ！アッシュに何しやがった！』
「可愛がってやったのさ」
ナイフが皮膚に食い込みプツリと血が滲み出す。そのままゆっくりと下に下りていき縦に切れ込みが入った。
「貴様のこの首を掻っ切って大事なアッシュ・リンクスの前へ差し出すのはさぞ愉快だろうな」
『やれるもんならやってみろこのクズが』
「君は口が悪いな」
そういってそいつは何の躊躇いもなく俺の左肩に持っていたナイフを突き刺した。
『ぐ、っ…』
「このままここを抉れば君の左腕はもう使い物にならなくなる」
『…っは、やりたきゃ、やれよ』
左腕に突き刺さってるナイフにぐっと力が入った瞬間向こうからガガガと銃声が聞こえた。それをきっかけに更に別の銃声が聞こえ始めた。
「しまった！！」
ぱっとナイフから手を離して走り去っていくフォックスを見て、それから自分の左肩を見た。首を動かすと切り込みを入れられた皮膚がピリピリと痛んで血が滲む。肩からはどくどくと血が溢れていた。
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ゆうな(プロフ) - 葵さん» わ〜ほんとですか！？嬉しいです！！そうなんですよ〜！色々突っ込んでたら５作品目になってしまいました笑ありがとうございます！頑張りますね！ (2019年1月4日 18時) (
レス) id: b1153871a1 (このIDを非表示/違反報告)
葵 - 全シリーズ読ませてもらってます！もう5作品目ですね！！いつも楽しみに読んです！これからも応援してます！頑張ってください！ (2019年1月4日 15時) (レス) id: 0416d8cced (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうな | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org
作成日時：2018年12月31日 22時
