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「しまった戻って来やがったのか！！くそう！雨あられと射ちやがって！！」
「A！」
『大丈夫だ！ケイン！！どこかに抜け道は？』
「あのドアの向こうに上へ通じる階段がある。中二階から非常階段へ出られれば中庭に抜けられる」
アッシュらより奥のカウンターの下にいる俺は移動しやすくする為に一旦カウンターから顔を出し撃ちながら隣のカウンターへと転がり込む。頬についていたガラスの破片が食い込みヒリヒリとする。
「…よし。俺が援護する。その隙に走れ」
そう言った直後に今俺がしたことと同じことをアッシュがやる。ケインとアッシュの子分が走って行った後にアッシュと共にドアに体を滑り込ませた。
「こっちだ！」
『アッシュ、先行け』
「二人とも早く！」
追っ手に的確に弾を当てつつ、避けつつ、螺旋状になっている非常用階段を駆け降りてる途中で先頭を行っていたアッシュの子分が撃たれた。
「しまった！戻れアッシュ！！」
「こっちにもいるぞ！！…だめだ上からも来てる」
「…畜生嵌められたぜ…！」
『伏せろ！』
アッシュに覆い被さり換気扇の影に身を寄せる。撃たれた弾はどこも俺たちから20センチは離れた場所に当たっている。妙だなと思いつつ顔を上げた所で銃声がピタリと止んだ。
「どうしたんだ射ってこないぞ」
『…』
「…気配が消えちまった」
少し身を乗り出して辺りを見渡してみるもマシンガンを武装した奴らの面影や気配は微塵も無かった。
「引き上げたらしい」
「引き上げた？な、なぜだ！」
下の段で倒れているアッシュの子分を見つめる。こんなやり方するのはそこいらのチンピラでも組織でもない…
『俺達はおちょくられたのさ』
「…ふざけやがって、おちょくっただと！？8人も殺しやがって！！何者だあいつら！」
それも人殺しを好んでやる奴らだ。俺達とは勝手が違う。
「…帰ろう。長居するのは良くない」
「ああ…」
「それと、詳しい情報が欲しい。襲われた奴で無事な奴を連れてきてくれ」
ハーレム・チキンから大分離れた所でやっと速度を落とした。分かったと返事をしたケインは早速携帯を取りだし電話を掛け始めた。
「怪我は？……Aは頬にばかり傷を作るな」
『格好いいだろ？戦の男だ』
「かっこよかないよ。せっかく前の傷綺麗に治ったのに」
眉を潜めながら俺の頬を撫でるアッシュに微笑みながらその額にキスを落とした。
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ゆうな(プロフ) - 葵さん» わ〜ほんとですか！？嬉しいです！！そうなんですよ〜！色々突っ込んでたら５作品目になってしまいました笑ありがとうございます！頑張りますね！ (2019年1月4日 18時) (
レス) id: b1153871a1 (このIDを非表示/違反報告)
葵 - 全シリーズ読ませてもらってます！もう5作品目ですね！！いつも楽しみに読んです！これからも応援してます！頑張ってください！ (2019年1月4日 15時) (レス) id: 0416d8cced (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうな | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org
作成日時：2018年12月31日 22時
