PM 12:00〔 H×H 〕...Quwrof...続編下書きのとある1頁“再会”(続編は没投稿なので少しだけでも ページ44
クロロは何も言えずにただ佇んでいた。
Aは下唇を噛み全員の沈黙と視線に耐える。
そんなに自分は汚れた人間に染まって見えるのか。
彼らの期待に沿えない人生を歩んだ代償がこれなのか。
神字のリングが爆発する様に壊れた破片がAの頬を傷つけ血が流れていた。
リングを付けていた指は酷く傷ついていたが火傷の方が強く血は流れていなかった。
だがそんな状態に誰も気を配れない程の衝撃。
除念師はヒソカに依頼達成金を渡されると場にそぐわないと判断したのか去り行く。
「…本当に…Aなのかい…?」
遠目に見ても分かる程マチは小刻みに震えていた。
それは恐れなのか、感動なのか判断出来ない声で。
「そのオーラ、Aに間違い無いネ」
フェイタンは目線を逸し表情を隠す様に首丈の長い服に顔を埋めた。
Aのオーラは清流の様に澄んでいて凝をしても見えにくいのが特徴。
「……ワタシ、Aに会いたくなかたヨ」
その言葉を聞いたAは頭を棒で殴られた衝撃が走った。
フェイタンをここまで失望させる程、自分は醜い姿なのだと。
「ワタシ、Aに触れる手、無いネ。 洗ても洗ても血の匂い消えないネ」
フェイタンはAを醜いなど思っていない。
穢れた手でAに触れる事、Aの純粋な眼差しを恐れていた。
「せかく会えたのに残念ヨ」
子供だったAを流星街に置いていこうと全員が決めた夜。
どうか、どうかAの人生が幸せになる様願った皆の総意。
それが走馬灯の様に皆の脳裏に蘇りマチの涙は土に吸い込まれていった。
「ヒソカ、これお前仕組んだか。 答えによてはお前殺すヨ」
「 クロロを見つけて助けたのはAの意志でボクは関係無い♧」
「事実か、団長」
「…ああ。 ゾルディックと取引をしたらしい、イルミにも確認済みだ」
「A、何故団長助けたか。 ワタシ達ともう長い事会て無い筈ネ」
クロロの為
子供の頃に暮らした皆の為
ただそれだけの衝動しか理由は無い
恩着せるつもりで行動した訳でも無い
皆に恩を返したかった、ただそれだけ
Aにはクロロ達だけがこの世の全てだった
「ワタシの手、汚れてなかたら…昔みたいにA抱きしめたかたヨ」
ついにマチは膝を付き大声も憚らず大声で叫び泣く。
『あくまをえらぶと、あくまになるの?』
「周りの人間がそういう目で見るのさ」
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PM 12:00〔 H×H 〕...Quwrof...続編下書きのとある1頁“イルミ登場” (話は飛び飛びで繋がっていません→←…運命の揺り籠…
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みお(プロフ) - あー…ほんとに主様の作品大好きです…。今日一気読みしてもうほんとに好きです(?) (2022年10月2日 23時) (レス) @page48 id: 98c132f21e (このIDを非表示/違反報告)
和花 - 絵めっちゃうまいし、とても面白いです!他の話も読みました!ゆーじさんが描く話、とても大好きです! (2022年2月9日 14時) (レス) id: 7730c8acb7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーじ - メッセージありがとう〜!もう週明けになっていたとは…時間の流れが早過ぎて驚いた。遅くなってしまって本当に申し訳ないです!スミマセン…!! (2019年2月25日 1時) (レス) id: 48b034f42e (このIDを非表示/違反報告)
kaya(プロフ) - テスト前故しばらく浮上してませんでした...。気づいてなくてすみません(汗)桜の方、ちょっと覗いてみてください。更新はまだ先になります。次の更新も、楽しみにしててください!絶対ですよ! (2019年2月22日 21時) (レス) id: 504932b45f (このIDを非表示/違反報告)
ゆーじ - kayaさん» こんな自分がkaya様を何と呼べばいいのか…!!!?か…かや…kayaさん!!もー本当にイイ子だー…ちゃんと躾されていい友達にも恵まれて素晴らしい人生歩んでいそう。勿論辛い事もあると思うけれどそれでkayaさんの才能を潰さないようにね。kayaさんの夢、叶う事願ってるよ。 (2019年2月20日 1時) (レス) id: 48b034f42e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆーじ | 作成日時:2018年11月4日 5時