…理屈じゃ無い… ページ31
「好きでも嫌いでもないの♧?」
『だって選べる立場じゃないから』
「ならクロロもイルミもボクにも人を好きになる資格は無い、と♤?」
『好きになればいい、他人に強制しない。 私が自分はそうすべきだと思ってるだけ』
何人の命を奪ったかAは把握してない。
怖くて、動揺して、逃げ去ってしまったから。
そうしたくて、そうした訳じゃない。
襲い掛かられ念が発動してしまった。
突然の事でAは吸念の力加減が出来なかった。
修行をしていないせいもあるが、それは言い訳だ。
Aが黙々と当時を思い出しているとツンツンと肩を指で叩かれる。
隣にヒソカが居た事など忘れる程その時に時間が巻き戻っていたのだ。
「見てご覧、クロロ相当お怒りモードだねェ♡」
『怖ッ!! 私何もしてないのに!? ヒソカが何かしたんじゃないの!?』
「ボクはしてない♢ 夕飯そっちのけで勝手に出掛けたのはAだ♧」
『そんな事で!? 有り得ないでしょ!? 理不尽!!』
敵を見据える様に立ち無表情でジッとこちらを見るクロロにたじろぐA。
クロロには闇夜が似合うがそんな顔で待ち構えられたら誰だって逃げるだろう。
『な…何怒ってるのよ!! 私はクロロに外に出ないでって言ったけど!!
外出するなって私は言われてないからね!! 怒られる筋合い無いんだから!!!』
「さすが放出系、短気だねェ♧ 単に喧嘩売ってるだけだよ、ソレ♡」
『な…!? ヒソカが謝りなさいよ!!』
「何を♢?」
『何って…とりあえず謝れば大抵の事は済むものでしょ!!』
「大雑把な思考回路も放出系そのものだ♧」
『ってゆーか!! 何さりげなく私の念系統バラしてんのよ!!』
「気が付いたんだ、クロロより先にボクがAの念能力知ったから更に怒り倍増♡」
『火に油注いでどーすんのよ!! 油どころかニトロって感じじゃない!!!』
「A」とクロロの地を這う様なバリトンリリコボイスがAを指名する。
「早くこっちへ来い」
普通の女性ならウットリする声だろうがAにとって今のクロロの声は恐怖しかない。
昨夜は一応一声掛けたから呆れた様な顔と声、それでもAには効果抜群であった。
今はその比ではないし、Aの性格からして『自分は悪くない』と思う事には謝らない。
「…ヤレヤレ♤」
ヒソカは2人のやり取りを楽しみ、更に楽しむ為にAの首根っこを掴み別荘へ向かう。
『放してよ馬鹿馬鹿馬鹿――!!!』
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みお(プロフ) - あー…ほんとに主様の作品大好きです…。今日一気読みしてもうほんとに好きです(?) (2022年10月2日 23時) (レス) @page48 id: 98c132f21e (このIDを非表示/違反報告)
和花 - 絵めっちゃうまいし、とても面白いです!他の話も読みました!ゆーじさんが描く話、とても大好きです! (2022年2月9日 14時) (レス) id: 7730c8acb7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーじ - メッセージありがとう〜!もう週明けになっていたとは…時間の流れが早過ぎて驚いた。遅くなってしまって本当に申し訳ないです!スミマセン…!! (2019年2月25日 1時) (レス) id: 48b034f42e (このIDを非表示/違反報告)
kaya(プロフ) - テスト前故しばらく浮上してませんでした...。気づいてなくてすみません(汗)桜の方、ちょっと覗いてみてください。更新はまだ先になります。次の更新も、楽しみにしててください!絶対ですよ! (2019年2月22日 21時) (レス) id: 504932b45f (このIDを非表示/違反報告)
ゆーじ - kayaさん» こんな自分がkaya様を何と呼べばいいのか…!!!?か…かや…kayaさん!!もー本当にイイ子だー…ちゃんと躾されていい友達にも恵まれて素晴らしい人生歩んでいそう。勿論辛い事もあると思うけれどそれでkayaさんの才能を潰さないようにね。kayaさんの夢、叶う事願ってるよ。 (2019年2月20日 1時) (レス) id: 48b034f42e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆーじ | 作成日時:2018年11月4日 5時