…口は災いの元… ページ8
女はあてもなく歩き続けていた。
仲間を失い今は孤独でいる事でしか生きられないクロロ。
そんなクロロにキツイ言葉を掛けた事を悔やむ。
『なにやってんだろ…私…』
明日の朝あの別荘に戻ってもクロロはもう居ないかもしれない。
怒ってもう出て行ってしまったと思えばポロリと涙が出てきた。
『クロロ…私の事…全然覚えてなかった……』
それは余りにも残酷で、ショックは大きかった。
Aはついに立っていられずしゃがみ込んだ。
一度流れてしまった涙は止まる事なく溢れ続ける。
Aの顔も、涙を拭いた袖さえぐちゃぐちゃだ。
感情を押さえつけ涙は止まりつつあったのにポツリポツリと雨が降り出す。
髪や服が濡れても気にしないのはAの生い立ちに起因する。
Aは元々、クロロ達と幼少期時代を共に過ごしていたから。
幻影旅団の初期メンバーは念を着々と使いこなしどんどん念を進化させた。
Aは幼さのせいで念について理解が追いつかず結果、圧倒的に出遅れた。
努力を惜しまず努力し続けたAは絶望する。
ある日突然、皆が忽然と姿を消し戻ってこなかった。
別れの言葉もないまま彼らは流星街から去って行ってしまったのだ。
それがまだ子供だったAの味わった絶望と虚無感。
彼らが敢えてAに何も残さなかったのは彼らの優しさ。
過酷な環境の流星街で生き抜く為には時に厳しくする事も必要。
子供だったAはそれを理解出来る筈もなく悲劇でしかなかったが。
あれからもう随分時は過ぎた。
Aは流星街から独り立ちしたが時折夢に出てくる程に彼らをまだ慕っていた。
そんな時ネットでヨークシンシティで行われたオークションでの悲劇を知る。
クロロ達幻影旅団の全滅記事、無残な姿の写真まで掲載されAは絶句した。
信じたくない気持ちと、真実を知りたい気持ちが交錯し居ても立ってもいられない。
信頼出来る筋に真実を確かめなくてはと家を売り払い可能な限りのお金を用立てた。
一流の暗殺家、ゾルディック
世に恐れられる幻影旅団が全滅と云われる位だから一流の暗殺者が関わっていると思った。
最初は当然相手にもされず門前払いされたがAは諦めなかった。
ゾルディックはAの依頼を引き受けてくれたがある条件を出してきた。
クロロ達について１つでも真実を知りたかったAはその条件を受け入れた。
自らの幸せなどより
クロロ達を想うが余りに――
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みお(プロフ) - あー…ほんとに主様の作品大好きです…。今日一気読みしてもうほんとに好きです(？) (2022年10月2日 23時) (
レス) @page48 id: 98c132f21e (このIDを非表示/違反報告)
和花 - 絵めっちゃうまいし、とても面白いです！他の話も読みました！ゆーじさんが描く話、とても大好きです！ (2022年2月9日 14時) (レス) id: 7730c8acb7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーじ - メッセージありがとう〜！もう週明けになっていたとは…時間の流れが早過ぎて驚いた。遅くなってしまって本当に申し訳ないです！スミマセン…!! (2019年2月25日 1時) (レス) id: 48b034f42e (このIDを非表示/違反報告)
kaya(プロフ) - テスト前故しばらく浮上してませんでした...。気づいてなくてすみません(汗)桜の方、ちょっと覗いてみてください。更新はまだ先になります。次の更新も、楽しみにしててください！絶対ですよ！ (2019年2月22日 21時) (レス) id: 504932b45f (このIDを非表示/違反報告)
ゆーじ - kayaさん» こんな自分がkaya様を何と呼べばいいのか…!!!?か…かや…kayaさん!!もー本当にイイ子だー…ちゃんと躾されていい友達にも恵まれて素晴らしい人生歩んでいそう。勿論辛い事もあると思うけれどそれでkayaさんの才能を潰さないようにね。kayaさんの夢、叶う事願ってるよ。 (2019年2月20日 1時) (レス) id: 48b034f42e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆーじ | 作成日時：2018年11月4日 5時
