37：幻影旅団〜夢主SIDE〜 ページ45
「コルトピ。 あれって一点ものなのにどうしてまだショーウィンドウに入っているの？」
ぼくはたまらず質問した。
ゾルディック家にいるころから分からないことはすぐに質問する癖がついているため、この現状に至るわけだが。
コルトピは、あれは偽物。 と答えた。
「ボクの念で作ったんだ。 “神の左手悪魔の右手(ギャラリーフェイク)”っていうの。 本物をボクの作った偽物とすり替えたんだ」
さすが盗賊。
ぼくはおお。 と感銘を示した。
「……ていうことは、コルトピは具現化系かぁ」
「そう、Aとお揃い」
コルトピの発言が弟のキルアと重なる。
不意にきゅん。と胸が締め付けられた。
……かわいい！
「えへ、お揃い、お揃いかぁ」
思わずにやけてしまう。
割と誰かとお揃いといわれるのは嫌いじゃない。
特にあの幻影旅団の団員とお揃い扱いされるのはかなりうれしい。
ぼくは機嫌上々でコルトピの隣を歩いた。
「(かわいい)」
「(かわいすぎ)」
「(なんだこいつ、かわいい)」
何故か皆の視線を集める。
にやけてるからか。 だがやめないぞ。
キリッとどや顔をかまし今度はシャルの隣を歩いた。
なんで得意気なの。 というシャルの言葉なんて聞こえません。
悪い子目指しているので無視です、無視！
「ねえA。 楽しい？」
シャルはぼくにそう言った。
「はい！ お外でお出かけ、みんなとできてとても楽しい！」
「……そ、よかった」
シャルはほんのりと頬を染めてソッポを向いた。
何故目をそらしたのだ。 ぼくは首を傾げた。
「……Aが楽しんでんなら、それでいいよな」
「いろんなところ、たくさん連れて行ってやるからな」
ああ、なんてイケメンなんだ、ノブナガとウボォー。
これが世にいうイケジジィってやつなのか(※違う)。
上級犯罪者とは思えない心遣いに、ぼくはまた、笑みがこぼれた。
……
…………
………………＿＿＿＿＿＿＿
「……♠」
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RT - とても面白いです！続編頑張ってください！ (2018年8月30日 15時) (
レス) id: da0e7ea281 (このIDを非表示/違反報告)
オレンジ(プロフ) - 続編が出るのを心からお待ちしております！ (2018年2月23日 13時) (レス) id: 471f321dcd (このIDを非表示/違反報告)
シベリアンハスキー(プロフ) - 凄く続きが気になります！！更新お願いします！頑張ってください！！ (2017年10月29日 3時) (レス) id: a9a6ccf11e (このIDを非表示/違反報告)
お凛 - すごく面白い！続きがとても楽しみです！更新頑張ってください^ ^ (2017年9月7日 13時) (レス) id: 86a1ba0e04 (このIDを非表示/違反報告)
カクテル - 更新早くお願いします！（＾∇＾） (2017年8月16日 16時) (レス) id: 1f958aadd5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彼岸花 | 作成日時：2017年3月25日 2時
