29：幻影旅団〜シャルSIDE〜 ページ31
俺が目を覚ました時にはAは隣にいなかった。
何処へ行ったのか、と思い辺りを見渡すもどこにも見当たらない。
不思議に思い、隣の広場に行くと、そこにAの姿があった。
まだ寝ているコルトピとボノレノフ以外の旅団員もAとともにいた。
ナイフをどこからともなく取り出して、ジャグリングのように扱うAに、ノブナガはおお。と関心をした。
「おはよう。 何してるの」
俺が近くにいたパクノダにそう聞くと、Aの特技を見せてもらっているの。と返ってきた。
「すげーんだぜAのナイフ捌き！ 何もないところからナイフ取り出してあんな風に扱うんだ。 芸達者だよな」
ウヴォーの言葉に俺はたしかに。 とうなずいた。
オーラ量はそれほどでもないし、力も強いわけではない。
だが、そこには確かな技術があるようだ。
Aはナイフの刃先を、人差し指、中指、薬指、小指で挟む。
すごい。 というとAは照れくさそうに笑った。
「ナイフなら細かいマジックと魅せる程度の芸はできるよ。 自分でいうのもなんだけど、手先は器用な方だから」
そう言いながら手のひらから瞬時にナイフを消すA。
最も、力が弱いから戦闘には向かないけど。 と彼は苦笑した。
「念は使えないのかい？」
マチの言葉にAは一応使える。 とオーラを集中させる。
「一応具現化系の能力…と、変化系を少し……あとそれに伴って、操作系もかじってる程度に」
オーラが少なくて持続するのは困難だけど。
そう付け足したAの体に突如電気が帯びた。
「おおっ？」
「……これは変化系で電気を操るの。 少ししか続けられないけど……電気を帯びるものなら、操作系を練り合わせて操作できる」
バチバチと音を立て、若干の光を帯びる。
電気により髪は逆立ち、腕には青い閃光を纏っていた。
「この二つは具現化系の能力のために覚えた付属品のようなものだから威力はイマイチ。 ……だけど」
ヒュン、と突如目の前にナイフが現れる。
恐らくこれはAの具現化したナイフだろう。
ナイフは宙に浮き、Aの手の操作によって自在に動く。
そして凄まじい轟音とともに、壁に突き刺さった。
「……このように、電力最大にしてナイフを飛ばせば確実に相手を潰せる。 掠ったとしても、これなら気絶くらいいけるかな」
…団長の、言った通りかもしれない。
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RT - とても面白いです！続編頑張ってください！ (2018年8月30日 15時) (
レス) id: da0e7ea281 (このIDを非表示/違反報告)
オレンジ(プロフ) - 続編が出るのを心からお待ちしております！ (2018年2月23日 13時) (レス) id: 471f321dcd (このIDを非表示/違反報告)
シベリアンハスキー(プロフ) - 凄く続きが気になります！！更新お願いします！頑張ってください！！ (2017年10月29日 3時) (レス) id: a9a6ccf11e (このIDを非表示/違反報告)
お凛 - すごく面白い！続きがとても楽しみです！更新頑張ってください^ ^ (2017年9月7日 13時) (レス) id: 86a1ba0e04 (このIDを非表示/違反報告)
カクテル - 更新早くお願いします！（＾∇＾） (2017年8月16日 16時) (レス) id: 1f958aadd5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彼岸花 | 作成日時：2017年3月25日 2時
