2：とある日〜イルミSIDE〜 ページ4
突然だが聞いてほしい。
とても大切なことだから。
というか、これ以上に大切なことなんて、この世に存在するはずがない。
「お兄様〜！」
＿＿＿＿＿＿……うちの妹は、どうしてこんなにも可愛いのだろう。
「何？ A」
必死に平常心を保ちそう聞き返す。
……あっ、返し方素っ気なすぎたか？
「あのね、お兄様、今日シュシュを作ったの！」
ああ、大丈夫だ。
Aはいつも通り可愛い笑顔を向けている。
「そうなの。 上手に出来た？」
「はい！ それでお兄様にお1つプレゼント！」
そう言ってAの小さな手から７歳の子供が作ったとは思えないクオリティの高いシュシュを渡された。
「お兄様、髪を伸ばしたらぜひお付けくださいね」
なんてかわいいのだろう。
部屋に閉じ込めて飾っていたい。
あっ、それより、さりげなく髪の毛伸ばしてという希望を言った。
どうしよう、とてつもなくかわいい。
……結論から言うに、俺はAをものすごく可愛がっている。
日々Aの可愛さをどう言語で伝えるかを考えている。
というのも言葉なんてもので語れるほど妹の可愛さは半端じゃない。
特に、こう笑った時。 ぱっちりした瞳を細めて、口角を上げる。
うちの妹は何よりも尊く可愛い。
いっそAの新興宗教を作るべきでないかと思っている。
…ああ、それはダメだ。 可愛いAをゴミどもに見せることになる。
やはり一家で愛でるのが一番か。
「……あの、お兄様？」
「…！ ああ、ごめん、何かな」
いけない、内心で取り乱しすぎた。
普段は落ち着いているように装っているが、Aが絡むと暴走する恐れがある。
自分でもわかっているが、なかなか止められるものではない。
だってほら、A可愛いから。
うちに来てからもう5年か。
長いようであっという間だな。
あの頃もだけど、今もかなりAに甘いよな、俺。
「これからお仕事ですよね？ 頑張ってくださいね！」
Aの言葉に、俺は即座にAの頭を撫でた。
「うん。 早めに終わらせてくるからいい子に待ってなよ」
「はーい！」
……ああ、やっぱり、可愛い。
３：とある日〜夢主SIDE〜→←1：とある日〜キルアSIDE〜
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 424人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「HUNTER×HUNTER」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
RT - とても面白いです！続編頑張ってください！ (2018年8月30日 15時) (
レス) id: da0e7ea281 (このIDを非表示/違反報告)
オレンジ(プロフ) - 続編が出るのを心からお待ちしております！ (2018年2月23日 13時) (レス) id: 471f321dcd (このIDを非表示/違反報告)
シベリアンハスキー(プロフ) - 凄く続きが気になります！！更新お願いします！頑張ってください！！ (2017年10月29日 3時) (レス) id: a9a6ccf11e (このIDを非表示/違反報告)
お凛 - すごく面白い！続きがとても楽しみです！更新頑張ってください^ ^ (2017年9月7日 13時) (レス) id: 86a1ba0e04 (このIDを非表示/違反報告)
カクテル - 更新早くお願いします！（＾∇＾） (2017年8月16日 16時) (レス) id: 1f958aadd5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：彼岸花 | 作成日時：2017年3月25日 2時
