10.生きづらい世界の中で ページ10
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メンバーは仲間であり家族だった。
だけど私は女、メンバーは男である事実は一生変わらない。グループ構成が定着してきて少しずつ仲良くなってきた頃からメンバー達を男として見ようとしていないことは本当だった。心から言える。でも意識をしなくても頻りに見える男らしい所を実際に見たりすることによって何だか見てはいけないよな、それ以上知ったら駄目だ、恋を絶対にしてはいけない。と誰かに言われた気持ちになる瞬間はいくつもあった。私の恋愛観は学生時代からは全く更新も発展もそんなに出会いも無く仕事だけに集中をしてきた。だけどやはり私はまだ若いからなのか人間の中の欲求を満たせずにいれば少し生きづらくなってしまったみたい。
心の籠った愛が欲しい。私だけに向ける愛情が欲しい。愛に飢えている人類誰もがそう思うだろう。それは私も同じだった。もしこの人が私の知らないところで私の知らない人といて、なんて考えると心臓が強く握り潰される感覚に陥ることが偶にある。
例えば、ジェミンに対して考えてみる。
ジェミンは私に依存をしていて、私もジェミンに依存をしていた。これがまず決定的な確実な証拠だった。ジェミンは夜中にドリームの宿舎を抜け出して私の部屋まで走ってくることがよくある。急にメッセージがくるとかではなく、電話で “ 今ヌナのこと考えてたら会いたくなっちゃった、ねえ行ってもいい? ” と。偶に私が言葉を濁して断ろうとすると急遽の愛嬌を武器に使って私を黙らせる。なんて酷い者なんだろう。
私のことが好きだ、と目や態度や表情全てから言っているような感覚に落とされるとその好意にどう応えれば正解なのか、今も物凄く困っている。
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jaemin side
「 ジェミンは私のことが好きなの? 」
「 うん すごく愛してるよ 」
言葉の通が毎回お決まりのように繰り返されるこれが好きだった。ヌナの落ち着いた態度や言動、意思は強いはずなのに僕が強請ると三発目くらいで落ちるところも好き。ただ黙ってヌナを見つめているだけなのに下唇を噛んで目を逸らす、恥ずかしがり屋な所も好きだった。ヌナが僕に触れる手もヌナができているそれら全てが好きで全てを独り占めしていたい。そんな独占欲で支配されている愚かな恋煩いはこの僕のこと。
ヌナとの始まりはこうだった。
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ちょこりたん(プロフ) - Ronnyさん» ですよね!!!それに最近人気ですし知ってる子も多いかと思って登場させてみました!!感激していただき嬉しいです!これからも優しい目でお見守りください( т_т ) (2021年4月18日 9時) (レス) id: 5933786ca4 (このIDを非表示/違反報告)
Ronny(プロフ) - ソンガンくーーーーん!!!アアアアアスキ!!ソンガン君が登場する小説ほとんどないので感激です!! (2021年3月31日 0時) (レス) id: d499d51969 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこりたん(プロフ) - おまめさん» コメントありがとうございます泣どうしてもアイドルじゃない人とクアちゃんを書きたかったんです..読者さんはソンガンさんが出てくることによってどう思うか心配でしたのでこのコメントを頂けて安心しました!これからもご愛読ください! (2021年2月11日 9時) (レス) id: 5933786ca4 (このIDを非表示/違反報告)
おまめ(プロフ) - ソンガンさん出てくるの最高です!! (2021年2月10日 23時) (レス) id: e449d9e1dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちょこりたん | 作成日時:2020年4月28日 20時