お や つ の 時 間

０９．やさしいたまごスープ ページ9

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今日は女の子の日だった。私はお腹が痛くなるとか頭が痛くなるとかそういう症状は今までにも全く無いから仕事にも練習にもそれ等に影響は無かったけど最近はカムバ多準備による練習時間やスケジュールで睡眠時間が削られて身体が疲れた今にそれと合わさってしまい今回症状が出たと思われる。何だかこんな自分が情けない気がしてどこか寂しい気もして誰かに抱き締められたり、無条件に頭を撫でられたい気持ち。とにかく甘えたい。でも心のどこかが複雑で苦しすぎて泣きそうになった。駄目だとそれらから逃避するために布団に潜って目を閉じた。

「 クア 入ってもいい？ 」

としっかりと聞いて入るのはマークくらいだから安心して布団の中から顔を出し返事をすればゆっくりとドアを開ければおぼんを持って部屋に入ってきたマークと目が合った。よく見るとおぼんの上には不器用ながらもたまごスープを作って来てくれたのが嬉しくて愛しくて胸がいっぱいになる。正直抱き着きたい。

「 ありがとう 」
「 全然。それより体調はどう？大丈夫？ 」

たまごスープを口に含みながらコクリと頷くとマークの心配そうな顔は一気に晴れた。全然マシになってないけどこれ以上マークの心配そうな顔は見たくないというか見てられない。作ってくれたスープはすごく体も心も暖かく感じられた。これが幸せかあ、となるくらいにこのたまごスープにはいつも救われてる。もちろんマークにも。

「 マークが作ってくれるたまごスープ好きだわ 」
「 そんなの言われたら毎日作りたくなるじゃん 」

と照れているのが可愛くて笑ってしまった。椅子に座るマークからは少し距離が遠く寂しいからと傍に来させるように布団を軽く叩くとぼふっと乗ったマークは布団に顔を埋めて匂いを嗅げば満足した顔をして私の顔を頬杖を付き見が合った時にふと思った。

「 マークは可愛いよね 」
「 なになに チソンより可愛い？ 」
「 それはない 」
「 即答かよ 」

でもマークは本当に可愛い。たぶん何もかもが可愛い。正直に言うとジェミンを超えるくらいに可愛い。だがチソンには負ける。マークは心配になるくらいにバカでちょろくて照れやすくて感情が出やすい。今でも私の布団に入る事に緊張してるのも、本当は嬉しいくせにプリプリと抵抗してるのも。意地悪したいし飼い慣らして可愛がって餌をあげたくなるような感じ。

「 ねえ可愛いから耳食べていい？ 」
「 何でだよ！ 」




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