復讐物語

原因の、更なる原因 ページ21

閑話休題がましい話が続き過ぎてるけれど
原因の原因の話でもしておこう

私にはずっと「姉」というものがいた

たったの3個差

家族で最も関わる機会
会話する機会が多かった

今、発達障害の診断が出ている

幼い私は人を疑うことを知らず
この姉の言葉全てを真に受けていた

詭弁だらけ 早口で言い負かしてる
脊髄反射で喋っている
命令形ばかりで高圧的

そんな姉だった
私にとっては その言葉が
家に帰るとある日常だった

縁を切るといいながら
不満を連ねると言うのはいまいち
筋が通らない意味不明さのある
行動だと今は思うけど

そこは何はどうあれ
不満を聞いて思ったのは

自分はそんな口調使おうとしてたかな、と
思う気持ちと共に
何よりは

「あ、これ、姉に当てはまる」
というものだった

全てを姉のせいにしてはいけない
いくら中学生といえ
それをおかしいことと
気付けなかった自分にも責任はある

姉もまた暴力的な兄の被害者だった
兄が力で妹である姉をいじめるから
兄が狡猾で母は知らなかったから
姉は言葉の暴力で私をいじめていたのだ
でもやられっぱなしになる筋合いが無いから
ひたすらに 無理にでも言い返していた

コミュニケーションとは 会話とは
こういうものだと 私はどこか誤解していた

ただそれだけだったのだ

勿論、事情を知らなければ
「私(？)」は、ただの理不尽となる

背景を知らなければ
アドバイスも 理解もしようも無い

私は常識だと思い込んでる
どうにかする方法なんて
ごくわずかにしか無かったのだ

何度も何度も原因を分析した
姉と会話断絶する以外の形での対策も打った

最近不眠気味でクリニックに行ったが
特段、私自身には精神障害の傾向などは
判断されなかった

私とて 本当に復讐するならするで
復讐すべきなのは
誰なのかなんてのは分からない

兄は確か その時期学校で上手くいってなかった
それもまた原因だった

兄をいじめたやつもまた
家庭環境に難がある確率が高い
毒親の親もまた毒親

一体最初に始めたのは誰なのだろうかと
思う日がある

けどその連鎖を断ち切ろうとしてなお
人を変わらないと 勝手に扱っている
その思考だけは 非常に苛立たせるもので
許せなかった

過去の出来事より、
背景を知らずして言ったことより、
ずっと、ずっと

(一体、それを根拠に報復するとしたら、本当に何が正しいのかと思う時が、何度もある)

決意、二度目→←動機 続く

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す