19××年××年××日 ページ30
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彼らは焦っていた。
先ほどまでYESかマルの肯定しか返さなかった指示板が、周りの鉱物と同じ素材になり崩壊したのだ。
そのとき微かに音がする。放られたボールが着地したような、ぽん、ぽて。そんな質感の音だった。
駆け寄ると落ちていたのは女性ものの靴だ。Aの履いていそうな、ヒールの高い靴。
暗いモノトーンの景色に現れた異なる質感の物体、その下のひび割れた地面から白い足が覗いている。
「A♧」
掘り起こすまでもなく、地面は触れると崩壊する。そのなかからAが現れた。
四人が見た限り、彼女の体に損傷はない。
数回呼びかけると口がもむもむ動き出す。眉根が寄り、すぐに起きない彼女の寝起きそのものだ。
「んむ……ありぁとうございぁした……」
にへっと口元がほころんだ後、言葉を発したことで覚醒したらしい。
「お……」
あれ？ と開眼したまま呆然としている。
「起きまし、た……」
注目を浴びていることから、自分がなにかしたのだと察した様子だ。
彼女自身も、置かれていた状況が変化したのだろう。混乱する思考でやっと絞り出したのが「起きました」だと、交流のある彼らは分かった。
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ルイ(プロフ) - mooさん» 通知がすごすぎてコメントに気付きませんでした🙏🏻複数作品お読み頂き&コメントもありがとうございます！楽しんで頂けたなら嬉しいです！ (5月9日 12時) (
レス) id: 1984ade8f5 (このIDを非表示/違反報告)
moo(プロフ) - 面白かったです！ (5月9日 4時) (レス) @page45 id: e3fdbdb203 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ルイ | 作成日時：2022年4月19日 17時
