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「じゃあそろそろ部室に戻るよ。」
「じゃーな！」
小太郎に手を振り私は部室に向かった。
私の属する写真部は、私含めて6人。
部長は佐藤雪。
ニックネームは「砂糖さん」。
イントネーションが微妙に違う。
部室に着くと誰もいなかった。
砂糖さんへまたウサギ撮ってるんだろうし……
他の部員も個性的である。
「よっと……あった。」
私が取り出したのは一枚のチラシ。
「あの人気作家、マナブサナリが送る、新作恋愛小説！
その小説の表紙を、貴方の「写真」で飾りませんか？
応募方法。
1.オリジナルであること。
2.バスケに関係のある写真であること。
3.人物をとる場合は許可を取ること。
応募期間は12月1日です。」
「応募するか……」
たまたまお母さんから勧められたこのチラシ。
マナブサナリという作家がとても好きだったから、やることにした。
なんともまあバスケ部には頻繁に行ってるんで、バスケに関係のある写真はバッチリだ。
オリジナルであることもバッチリだし。
後は、許可を貰わなければ。
適当に置いてあったB4サイズの紙に名前を書いていく。
「候補は葉山と赤司か……」
単純に葉山は引き受けてくれそうだから。
赤司は……
赤司は……うーん……
「直感？」
なんか違うなぁ……
「絵になるからか！」
納得。
赤司、アイツ顔はカッコいいもんなぁ。
スマホを取りだし見ると、後20分で部活は終わる。
「メモリの整理してよ。」
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作者名：+輝+ | 作成日時：2014年11月7日 21時
