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真咲Side
実際にその様子は、とても耐えられそうなものでは無かった。
でも…
早くなれなきゃ！
みんなが、心配してくれているのが痛いほどに分かる。
健水「やっぱり、真咲帰ったほうが良かったんとちゃうか？」
真咲「いや！大丈夫です。これぐらい、平気です。」
光黄「とても大丈夫そうには見えないんだけど。」
本当にここの整備には、つくづく驚きを隠せないでいる。
まさか、本格的な解剖室があって、そことビデオ通話ができるだなんて誰が思うだろうか？
ビデオ通話といっても、映し出された解剖風景を見ながら、こちらが気になったところを指摘していく感じ。
その質問に対して、解剖士の宙が応答してくれるシステム。
みなさん、面白いテレビを見ている時みたいにふつうに腰かけてコーヒーを飲みながら画面を見ているけれど、これは確実に警察2○時とかの密着番組だったらモザイクがかかっているようなところだ。
なのによく普通の顔で、ものを飲み食いしながら見れるなぁ、と感心する。
怜生「別にどってことないだろうがよ。俺らの中身もあんな感じなんだぜ？」
そういうことは、一番言っちゃいけないことですよね？
うん。
せっかく慣れてきたのに…
また吐き気が…
すると、健水くんがいつの間にか消えていて。
健水「なぁ〜。」
いつの間にかすっと戻ってきた。
すると、
手には3枚ほどチラシが…
健水「みんなは何食べんのん？」
出前のチラシを目の前でピラピラする。
真咲「えっ？今！？ここで？この状況で食べるんですか？」
健水「だってそろそろ、お昼時やで？」
宙「兄さんは三食きっちり食べる人だから。」
だからってこんな状況で…
みんな絶対食べないですって。
光黄「けんちゃん。今、宙が頑張ってるんだから、」
そう！ちゃんと言ってくれるまともな人がいた！
光黄「宙の分も忘れないで頼んであげなよ？」
えっ…
そこ…
ですか？
みなさん、メニューを決めるのも一瞬で…
光黄「俺は餃子弁当ね？」
怜生「俺、ハンバーグ弁当♪」
宙「僕はラーメンで…」
宙。
あなたもですか？
何で解剖しながらラーメン食えるの？
もう、突っ込み切れない。
無理だ。
健水「俺は…ほんなら、ふわふわのオムライスにしよ！」
赤いケチャップ乗ってるのに？
あれ食べるの？
健水「真咲は？」
俺は…
真咲「大丈夫です…」
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