183.聞きたいこと ページ4
「エリザベス、話をしよう」
エリザベスにもちゃんと話さないといけない。
それに伝えたいこともあるから。
真っ直ぐに彼女の瞳を見つめて言う私にエリザベスは不安げに眉を下げながらも、真っ直ぐ私を見つめ返し、頷いた。
「父上、少しAと二人だけで話をしたいので…」
「だが、その娘は…」
王様からしたら私は聖騎士についた人間だから心配があるのだろう。
私は何もしないと言うけれど、あまり納得したような表情ではなかった。
それでもエリザベスが真剣な眼差しで王様にお願いだと言い、王様は了承してくれた。
「A、手短にね〜」
「うん、分かってるよ」
ここにメリオダスが来る前に、話を終わらせないと…。
この王様の部屋はとても広い。部屋の奥にあるソファに移動し、私達はそこへ腰をおろした。
しばらくの沈黙の後、私はエリザベスに全てを話した。メリオダス達に話したことをそのまま。
この世界のことを、ここに来る前から知っていたという事。この世界が…私のいた世界では物語となっているという事。
未来を知っていたうえで、みんなと旅をしていた事。未来についての記憶の欠落のことも伝えた。それでも、知っていたというのは事実だから。
話してる間、エリザベスはただ黙って聞いていた。途中、私の手を握ってくれて言葉に詰まりそうになったけれど何とか全て話すことが出来た。
「そう、だったのね…」
エリザベスはそのまま俯いてしまった。
どう思ってるんだろう。
きっと困惑してるよね。こんな事、いきなり話されて…。
「私は、これまでずっと皆を騙して一緒にいた…そんな私が皆と一緒にいるのは…駄目だと思うから」
「…！！そんなことないわ！駄目だなんて、そんなこと…！」
エリザベスはバッ、と顔を上げて両手で私の手を強く握りしめた。
まるで、どこにも行かないでと訴えるように。
「…それに、私は…」
メリオダスの事が、好きだから。
その言葉は飲み込んだ。
好きになっちゃいけないのに好きになってしまったから。一緒にいるのが苦しいから。
そんなこと言えるはずない。ましてやエリザベスに。
「ねぇ、エリザベス」
どくん、どくん。
心臓が大きく鳴る。自分の声が震えてるのが分かる。
「エリザベスは…メリオダスの事、どう思ってる？」
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きよか。(プロフ) - ななしさん» わーっ(T_T)私も原作キャラはもちろん夢主のことも凄く凄く思い入れがあるので、読み手の方にもそう思ってもらえて本当に嬉しいです…。十戒編、前向きに検討させていただきたいと思いますので今後も暖かく見守ってくださると幸いです！ (2020年8月25日 18時) (
レス) id: 52a9f88e35 (このIDを非表示/違反報告)
きよか。(プロフ) - さくらさん» コメントありがとうございます！大好きだなんてとても嬉しいです(;_;)十戒編、前向きに検討させていただきたいと思いますので、よろしくお願い致します…！ (2020年8月25日 17時) (レス) id: 17fe0d2d28 (このIDを非表示/違反報告)
ななし - はい！はーい！！私も十戒編を望ませていただきたいです〜！！原作キャラだけではなくて、夢主ちゃんのことも思い入れが深すぎてずっと見守っていきたい所存です。これからも応援しております〜！ (2020年8月22日 20時) (レス) id: 6684c52b13 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - コメント失礼します！私この小説大好きなので、十戒編も書てていただけたらとても嬉しいです。これからも応援しています！ (2020年8月22日 20時) (レス) id: 1775456345 (このIDを非表示/違反報告)
きよか。(プロフ) - さきさん» ありがとうございます(;_;)十戒編の連載も前向きに検討していきますので、よろしくお願い致します。 (2020年8月22日 19時) (レス) id: 17fe0d2d28 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きよか。
| 作成日時：2020年1月16日 16時
